初のグループステージ突破を決めていた横浜F・マリノスが、首位通過をかけてシドニーFCと対戦。引き分け以上が条件で、18分に先制したものの29分に同点に追いつかれる展開。しかし、このままドローでまとめて1位でラウンド16に進んだ。

上写真=實藤友紀の先制ゴールに喜びの輪。横浜FMが見事に首位通過を決めた(写真◎Getty Images)

■2020年12月4日 ACL第6節
(リモートマッチ/@カタール・アルジャノブ スタジアム)
シドニーFC 1-1 横浜FM
得点:(シ)トレント・ブハジアー
(横)實藤友紀

・シドニーFCメンバー◎GKトーマス・ヒュワードベル、DFライアン・グラント、パトリック・フロットマン、アレックス・ウィルキンソン、ジョエル・キング、MFカレム・ニーウェンホフ、ルーク・ブラッタン(46分、クリストファー・ズヴェラ)、アレクサンダー・バウムヨハン(73分、ハリー・ファンデルサーグ)、アンソニー・カセレス、FWルーク・イバノビッチ(62分、コスタ・バーバルーゼス)、トレント・ブハジアー(73分、ジョーダン・スウィベル)

・横浜FMメンバー◎GK高丘陽平、DF和田拓也、伊藤槙人、實藤友紀、小池龍太、MF渡辺皓太、大津祐樹(75分、喜田拓也)、天野純、FW水沼宏太(66分、松田詠太郎)、オナイウ阿道、前田大然

「やれることはやった」と先制ゴールの實藤

 前節でグループステージ突破を決めた横浜FMが、引き分け以上で首位突破が実現する一戦。ここでアンジェ・ポステコグルー監督は先発11人全員を入れ替えてきた。誰が出ても同じサッカーを、が狙いのチーム。メンバーは変わってもスタイルは変えずに戦った。

 序盤からよくボールを走らせ、連続してチャンスメーク。18分には早くも実り、水沼宏太の右CKから實藤友紀が右足のボレーシュートできれいにゴール左に送り込んで、幸先よく先制した。このあとも立て続けにチャンスを作って、天野純、大津祐樹、オナイウ阿道らがゴールを襲うのだが、追加点は生まれなかった。

 そうするうちに、パスの乱れも目立つようになり、一瞬のスキを突かれてしまう。29分に中盤でボールを奪えずに裏のスペースに送り込まれ、ブハジアーに流し込まれた。ほとんど攻めさせなかったものの、この瞬間だけエアポケットのようにフィニッシュを許してしまった。

 後半開始直後の大ピンチはGK高丘陽平がストップしたものの、これをきっかけにシドニーFCのペースに。そこから再び盛り返していくものの、決めてしまえば試合を終わらせられるようなチャンスにことごとく外してしまう。

 狙いを持ってチャンスを作ることはできるという収穫と、絶好機に決めきれないという課題の両方を残したまま、1-1のドローに終わった。それでもきっちりと勝ち点を上積みして、4勝1分け1敗、勝ち点13で無事に首位突破を決めてみせた。

 この大会で初ゴールを決めた實藤は、まずは安堵の表情。「先制ゴールを決めて自分たちのペースで進めていたんですけど、前半のうちに追いつかれて苦しい展開になってしまいました。勝ちきってトーナメントに行きたかったですが、しっかりやれることはやったと思います。決勝トーナメントでは自分たち選手、スタッフ、関係者、みんな揃って全員で勝ちきろうと思っているので、みんなで優勝を目指してやっていきたいです」と堂々と先を見据えた。

■グループH順位表(最終結果)
1 横浜F・マリノス(勝ち点13/4勝1分け1敗/得失点8)
2 上海上港(勝ち点9/3勝3敗/得失点-4)
3 全北(勝ち点7/2勝1分け3敗/得失点-2)
4 シドニーFC(勝ち点5/1勝2分け3敗/得失点-2)


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