上写真=セレッソ大阪戦に向けたオンライン取材に応じる横浜FCの下平隆宏監督(写真◎スクリーンショット)
セレッソとはボールを持ち合う展開になる
前節の清水戦は悔しい結果となった。17位の清水にホームで敗戦。通常のシーズンでJ1で残留できる15位以上を目標とする横浜FCにとって、順位が下のチームに敗れるのは痛い。順位こそ横浜FCは15位、清水は17位で変わらなかったが、勝ち点は5ポイント差まで詰め寄られることになった。
「勝てば突き放すチャンスがあっただけに、順位的に下にいる清水に勝ち点を与えたのは、痛い敗戦だったと思います」
下平監督も、悔しい結果になったことを認めた。戦術的な柔軟性を獲得し、選手層の拡充にも努めて、チームとして大きく成長しているのは間違いない。ただ、勝負どころの試合を確実にモノにしていく安定感や地力はまだまだ足りない。
次戦(29日)はアウェーのセレッソ大阪戦。前回の対戦ではホームで1-2で敗れた相手だ(13節・8月30日)。
「守備が本当にしっかりしているので、押し込んでもなかなかゴールを割ることが難しいという印象のチーム。ただ、広島とやったときほどの苦手意識はなくて、もうちょっと自分たちのゲームができるのではないかと。前回の広島戦同様に、自分たちがどこまで成長したのかを確かめる意味でもいい相手だと思っています」
どんな相手に対しても、しっかりビルドアップする力はついている。いま、磨いているのはフィニッシュの部分。堅守で知られるC大阪相手に、アタッキングゾーンでどんなプレーができるのか。フィニッシュにかかる際の振る舞いが、勝敗を分けるポイントになる。
「ベースのところは変わらないので、しっかりボールを持って。セレッソさんとはボールの持ち合いになるだろうなと。前回の対戦では少し守備のところがルーズ過ぎた。軽いプレーが多かったので、そこはもう一回整理しないといけない。攻撃のところに特化していろいろチャレンジさせたぶん、守備のところの意識が薄れてしまったというゲームでした。守備もしっかりやらないと。いくら自分たちの攻撃をつくったとしても、簡単に失点していたらゲームは壊れてしまうので」
ボールの握り合いを制し、守備にも気を配って勝ち点の獲得を狙う。横浜FCからすれば、シーズンの残り5試合で対戦する相手はすべて順位が上のチームだ。現在16位の湘南とのポイント差は4。そして一つ上の14位の鳥栖との差は1。15位以上を死守するために、4位のC大阪との対戦も全力で勝ちにいく。