上写真=オンラインで取材に応じた古賀太陽(写真◎スクリーンショット)
言い訳はしたくないが難しい試合だった
新型コロナウイルスの陽性者が出たことで活動休止となっていた柏は前節(21日)の鳥栖戦で◎日ぶりに公式戦を戦った。練習再開から数日で試合に臨むことになり、難しい状況であったことは間違いない。実際、1-2で敗れることになったが、この日、取材に応じた古賀は、普段通りにプレーできなかったことを認めながらも、自分たちに問題があったと語った。
「コンディションの部分で言えば、走行距離だったり、スプリントの回数だったり、大して中断する前の試合に比べては低かったわけではないんです。ただ、試合勘のところだったり、実際のゲームのスピードになれるというところで言えば、僕自身もそうなんですけど、チーム全体として時間がかかったと思います」
ボールタッチやポジショニングでの部分で、試合中で修正し切れなかったことを悔やんだ。
「ポジショニングや選手の距離感は、コミュニケーションを取っていくことで改善できる部分が大きい。やりづらいと感じながら黙ってプレーするのではなく、何か変化を起こさなければいけないという部分で、今まで以上にコミュニケーションをとる必要があると思います。
試合中に改善できていなかったので、選手それぞれが気をつかいながらやらなければと思います」
活動休止となった時間を「言い訳にはしたくない」と断ったうえで、古賀はゲームを振り返った。
次節の対戦相手は鹿島アントラーズ。ホームで対戦した際には(13節・8月29日)にはゲーム終盤に逆転を許し、敗れた相手だ(●2-3)。
「残りの試合で自分たちが上に行くには負けられない試合ですし、勝ち点3を取るのが絶対だと思うので、勝つことを意識しています。前回、やられ方がやられ方だった。僕個人としても失点に直接絡んでしまった試合ですし、ホームでやられたので、アウェーで取り返したい」
鹿島の決勝点は三竿健斗の右からのクロスを土居聖真がヘッドで決めたものだったが、土居の手前でジャンプした古賀の頭はわずかにボールに届かなかった。
「(現在の)鹿島は、ボールを大事にするという印象がありますし、丁寧にボールをつないてくる中で、前線には質の高い選手もいる。そこはより警戒しないといけないと感じています。うしろの選手としてはまず、ゼロで抑えることを一番に考えたい。前節も2失点していますし、まずはゼロに抑える。活動を再開してからの初勝利というのは特別なものもあると思うので、勝ち点3の獲得をマストと考えて臨みたいと思っています」
上位へ進出するために重要なゲームは、チームが完全復調したことを示す意味でも重要だ。鳥栖戦の反省を踏まえ、前回対戦の悔しさを胸に、古賀は鹿島戦で勝利をつかみにいく。