11月14日、明治安田生命J1リーグは第27節が開催され、川崎フロンターレは鹿島アントラーズと敵地カシマスタジアムで対戦。前半18分に脇坂泰斗のミドルシュートが決まり先制。後半に追いつかれて引き分けたものの、優勝へまた一歩前進する勝ち点1を挙げた。
上写真=先制ゴールを挙げた川崎フロンターレの脇坂泰斗(写真◎J.LEAGUE)
■2020年11月14日 J1リーグ第27節(@カシマ:観衆13,463人)
鹿島 1-1 川崎F
得点:(鹿)エヴェラウド
(川)脇坂泰斗
「キーパー陣に手伝ってもらってシュート練習をしていた」
試合直前、鹿島の選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たが、予定通りに開催された。「アクシデントがあったにも関わらず、鹿島アントラーズのスタッフの方々や、フロンターレのスタッフの方々が僕たちに試合に集中させる環境を作ってくれた。それに感謝してゲームだけに集中できた」と話すのは、脇坂泰斗だ。
「感謝」の思いは、さっそくピッチで表現される。前半18分、相手のパスミスを奪ってゴール前まで持ち込むと、右足で鮮やかに先制ゴールを奪った。
「僕自身、得点が最近なかったのもあって、ずっとキーパー陣に手伝ってもらってシュート練習をしていました。それが結果につながってよかったです」
対峙したのは、昨季までチームメイトの奈良竜樹だったが、「(シュートを)打つ態勢で、奈良くんがもっと(寄せて)来ていたらパスを出そうと思ったんですけれど、冷静に流し込めてよかった」と、ゴールまでの経緯を振り返る。
その後、チームは後半に同点に追いつかれ、引き分けの結果に終わっただけに、「失点した後もチャンスを作れたし、逃げ切りと言うよりかは追加点を取って勝ちたかった」と本音をもらす。それでも、目前に迫った優勝にまた一歩近づく勝ち点1。「そこはポジティブにとらえて、また次に向かってやっていきたい」と、脇坂は前を向いた。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE