来シーズンよりロンメルSK(ベルギーリーグ2部)へ完全移籍することが発表された横浜FCのFW斉藤光毅が12日、オンラインでの記者会見に臨んだ。念願の海外移籍が決まった19歳の斉藤は「新たなスタートラインだと思っている」と決意を述べた。

上写真=オンラインで開かれた記者会見で笑顔を見せる斉藤(写真◎スクリーンショット)

「最終的には自分で決めた」

 スーツ姿で記者会見に出席した斉藤は「ずっと海外に行きたかったですし、自分の目標に対して、ロンメルSKというチームが目標から逆算したときにイメージできたチームだった」と移籍を決めた理由を語り、「いろんな人に感謝の気持ちを伝えたいけど、海外で活躍する姿を見せることが感謝の気持ちを伝える手段だと思う。新たなスタートラインだと思っている」と話した。

 記者会見には斉藤とともに横浜FC会長兼スポーツダイレクターの奥寺康彦氏、ゼネラルマネージャーの服部健二氏も同席。奥寺氏は「うれしい発表」と斉藤の海外移籍を祝福し、かつてブンデスリーガでプレーした自身の経験に重ね合わせ、「雰囲気に慣れていくことが大事。持っているものはあるのだから、それを出すためには言葉を覚えるとか、そういうことが重要になってくる」とアドバイスを贈った。

 服部GMによると、ロンメルは2019年に開催されたU-20W杯ポーランド大会における斉藤の活躍を評価し、昨年から調査を始めていたという。ベルギー2部に所属するロンメルはイングランドの強豪マンチェスター・シティや横浜F・マリノスを傘下に置く英国シティー・フットボール・グループと提携しており、服部GMは「緻密な育成プランを持っている。まずは1月に行って半年間プレーし、シティグループのプログラムの中で次のステップに行くということも考えると、ロンメルSKが望ましいクラブだと考えた」と話した。

 斉藤も「まずロンメルで結果を残して、マンチェスター・シティとかプレミアリーグの強豪に行きたい」と欧州でのステップアップを望み、「チャンピオンズリーグの決勝に出て、点を決めることが目標」と言いきる。

 また移籍に関して、横浜FCのチームメイトで海外経験を持つカズ、中村俊輔、松井大輔に相談したというが「最終的には自分で決めた」ときっぱり。

「Jリーグでもっと活躍してからとも考えたし、いろんなクラブが声を掛けてくださったので、そういう葛藤もあったけど、長い時間をかけて自分が選んだこと。今後の活躍でこれが正解だったと言えるように頑張っていきたい」

 ジュニアユース時代からクラブの下部組織で育ってきた斉藤は「横浜FCで培った経験や誇りを胸に世界で戦いたい」と感謝の思いを語りつつ、「まだ試合は残っているので自分らしく全力で、溌溂とプレーしたい」と今季終了まで全力を尽くすことを誓った。


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