上写真=11月11日、トレーニングを行なう犬飼智也(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「勝つための姿勢を90分間見せ続ける」
11月14日の次節は、カシマスタジアムで川崎Fとの対戦が控える。
「やっていて、一番うまいなって感じます。(個人が)うまい中にも、全員がしっかり組織として動いているなという感覚もあるので、そういうところだと思います」
犬飼智也は、現在J1の首位を独走する相手の強さをそのように語る。「首位のチームですし、(対戦を)楽しみにしていた」とも話すが、今季はJ1第2節(1-2)、ルヴァンカップ第2節(2-3)と2度敗れている相手でもあるだけに、「ホームで勝ちたい。勝って、自分たちの強さを証明できる相手だと思うので、自分たちのやるべきことをやって勝ちたい」と、闘志を燃やす。
そして、勝利をつかむために、ここまでチームが積み重ねてきたものを出し切る覚悟だ。「大事なのは、自分たちが今やっていることを表現すること。川崎相手にどこまでできるか。(試合で)やるべきことは、普段やっていることをやることだと思います」と、トレーニングの成果をぶつける。
ホームで迎える川崎Fとの大一番。首位のチームを破るべく、多くのファン・サポーターもカシマスタジアムに駆けつけることだろう。新型コロナウイルス禍による入場者数制限があるため、以前のように満員にふくれ上がったスタジアムで試合をすることは叶わないが、それでもより多くのファン・サポーターの応援を犬飼は求めている。
「人数が少しずつ(スタジアムに)入ってきて、前節のマリノス戦とかはアウェーにもかかわらず多くの人が来てくれていたので、モチベーションも上がりました。あらためて、鹿島(サポーター)のみんなの前でプレーする喜びを感じられた。来てくれる人たちは、もちろん鹿島の勝ちを見に来る人たちなので、そういう人たちのためにも勝ちたい。勝つための姿勢を90分間見せ続けることをやるべきだと思っています」
首位を走る強敵を相手に、今こそザーゴ監督の下で培ってきた鹿島の真価を示すとき。犬飼は川崎Fとの一戦に照準を合わせる。