横浜F・マリノスMF天野純が、取り戻した感覚を今後の浮上につなげていく決意を語った。10月23日にオンラインで報道陣の質問に答え、前節の手応えを胸に、積極的な仕掛けを続けていく思いを明かしている。

上写真=名古屋グランパス戦が3試合ぶりの先発出場だった天野(写真◎Getty Images)

「楽しもうという気持ちで」

 横浜F・マリノスは10月21日に前倒しで開催された明治安田生命J1リーグ第33節、名古屋グランパス戦に2-1で勝利。試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は満足感を示したが、3試合ぶりの先発となったMF天野純も手応えがあったという。試合2日後と間もないからではなく、確かに残った感覚があるからだ。

「久しぶりの先発だったので、とにかくサッカーを楽しもうという気持ちで試合に入った」と振り返る。ベルギー2部ロケレンへの期限付き移籍から復帰直後に先発したものの、その後はベンチからも外れるなどプレー時間が減少。10月10日の第21節・大分トリニータ戦で9試合ぶりに先発するまで模索は続いていた。

 名古屋戦は心持ちだけでなく、明確な意図を持って試合に入った。「チーム分析(の担当者)と話しても、もっと広範囲に動いたら良さが出るのではないかと言われていた」と語るように、走行距離はアンカーに入ったDF和田拓也の12・783キロに次ぐ、チーム2位の12・399キロを記録。ゴールは決まらなかったが、今季自身最多となる8本のシュートも放ち、「ボールにもたくさん触れて、楽しかった」という言葉が示すように狙いは一つ、確実に消化した。
 
 今季の横浜FMは3バックを含め、さまざまなフォーメーションを駆使しており、天野もトップ下や中盤の底などでプレーしてきた。思い返せば、国内復帰後初ゴールを決めた7月8日の第3節・湘南ベルマーレ戦でも、1点ビハインドの63分に投入されたポジションは中盤の底。だが、自分の持ち味を出すだけとばかりにガンガンと前に出て、2得点を挙げている。

「とにかくボールを受けたら前に仕掛け続けて、相手にとって脅威になる選手になりたい。名古屋戦ではシュートを打っても入らなかったけど、あとは質だと思うので、もっと質を上げていきたいと思っています」

 チームにとって最大の目標だったリーグ連覇の可能性は消えたが、天野はチームとともに前進を止めることはない。


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