前節の湘南ベルマーレ戦で約2カ月ぶりに公式戦に出場したC大阪のFW豊川雄太。右ヒザの故障から復帰した豊川は、大津高の同級生・植田直通の代表初ゴールに刺激を受けつつ、自分も負けじと活躍を誓った。

上写真=16日の練習後にオンライン取材に応じたFW豊川(写真◎CEREZO OSAKA)

「相手の脅威になれるように」

 復帰戦となった14日の湘南戦はFWブルーノ・メンデスとの交代で63分から途中出場。「流れを変えたいという気持ちだったし、チームにエネルギーを与えたいと思ってピッチに立ちました」。チームは試合終了間際にゴールを奪って3試合ぶりの勝利を飾り、豊川は「上に行くためには勝ち続けないといけないので、苦しい試合を物にできたのは大きい」と話した。

 公式戦のピッチに立ったのは8月5日のルヴァン杯・浦和レッズ戦以来。その試合で決勝点を挙げ、最後までピッチに立ったが試合後に右ヒザの負傷が判明した。「試合中に痛めたんですけど、アドレナリンが出すぎて全然分からなかった(笑)」。長期離脱はサッカー人生初で「ヒザだったので無理することなくしっかり治しました」と振り返り、約2カ月間に及んだリハビリでは「(負傷箇所と)違うところを鍛えられた」と、パワーアップして戻ってきた。

 湘南戦前日の13日深夜に行なわれた日本対コートジボワールの親善試合では、熊本・大津高の同級生であるDF植田直通(セルクル・ブルージュ=ベルギー)が代表初ゴールを奪い、勝利の立役者となった。翌朝のニュースで結果を知ったという豊川は「やっと取ったなと。刺激になったし、あいつが点を取ったのはうれしかった」と笑顔で語った。

 同級生の活躍を刺激に、自身も今季リーグ戦での初ゴールを狙う。17日の横浜F・マリノス戦に向けて「しっかりと自分の特長を出して、相手の脅威になれるようにやっていきたい」と意気込み、「試合をしないとコンディションとか試合勘は戻ってこないので、しっかり試合に出ることがこれから大事になってくる。それが続けば自然と体のキレは上がってくると確信している」と巻き返しを誓った。


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