上写真=オンライン取材に応じたFC東京の安部柊斗。川崎F戦へ意気込みを語った(写真◎FC東京)
笛が鳴った瞬間から東京のサッカーを出す
明後日10月7日、FC東京は川崎フロンターレとのルヴァンカップ準決勝に臨む。リーグ戦で首位を独走する相手だが、FC東京も前節で2位に浮上。調子は上向きだ。安部は今回の一戦について、二つのポイントを挙げた。
「勝利のポイントになるのは先制点じゃないかと自分の中では思っています。やっぱり相手に先に点を取られてしまうと、追いかける形になってしまうし、若干の焦りとかそういう部分も出てきてしまう。自分たちが最初から、笛が鳴った瞬間から自分たちの東京のサッカーをしていければ、点は取れると思いますし、先制されることはない思う。先制点とと試合の入り方というのが大事になってくると思います」
受けに回らずアグレッシブに。前回リーグ戦で対戦した7月8日のゲームでは構えたところもあり、東京らしいアグレッシブなプレーが影を潜め、前半で4失点してしまった。同ゲームは後半になって持ち直したが、その後半、61分から安部は登場。インテンシティーの高いプレーを見せたが、結局試合にはそのまま0-4で敗れた。
あれから3カ月が経った。あの悔しさを晴らすには、今回の試合は格好の舞台と言えるのかもしれない。
守備面では「川崎は、つなぎとか揺さぶるのが得意なチームではあるんですけど、最後は中だと思っています。ゴール前で中をしっかりと固めていけば、やられないと思うので、時間帯もありますが、多少揺さぶられても焦れずにCBの2人中心にしっかりと守っていきたい」とゲームを展望する。
さらに攻撃面については「(ボールを)取られた後の切り替えが早く、3人ぐらいで一気に寄せてくることもある。そこでボールを失わなければカウンターもできますし、一度後ろに下げて自分たちのペースでできると思う。取った後にボールを失わないというのが大事。余裕があれば前につけてカウンターを仕掛けていく。それも東京のサッカーなので、狙っていきたい」と得点のイメージを膨らませた。
負ければ終わりのトーナメントの緊張感も「嫌いではない」と話す安部は、昨日の湘南戦はベンチ外となり、コンディション調整に努めた。戦う準備は、整っている。
「今年のルヴァンカップは特殊な形で、ある意味、優勝が狙いやすくなっているとも思うので、このチャンスを逃してはいけない。このクラブでタイトルを取りたいという思いがあります。準決勝でまずは川崎を倒して、決勝まで駒を進めていきたい」
ファイナルへ続く扉を開くために、安部柊斗は明後日の川崎フロンターレ戦に全身全霊で臨む。