川崎フロンターレのGKチョン・ソンリョンが29日、練習後にオンライン取材に応じた。J1首位を独走する川崎Fで唯一全試合にフル出場している守護神がここまでの戦いを振り返り、次節のセレッソ大阪戦に向けた意気込みを語った。
上写真=今季で在籍5年目を迎えたGKチョン・ソンリョン(写真◎Getty Images)
最多得点が生む気持ちの余裕
過密日程の中、開幕から20試合すべてにフル出場している35歳のチョン・ソンリョン。体調管理について聞くと「疲労は溜まっていると思うけど、ちゃんと食べて寝て、試合に合わせて準備をする」と、普段どおりの生活を心がけているという。また元韓国代表GKは「昔は代表の試合もあり、もっと試合に出ていたこともあったので、そういう経験がいまに生きている」と語った。
リーグ最多得点を誇る圧倒的な攻撃力が自慢の川崎Fだが、守備も堅い。ここまでの失点18はリーグ最少。平均失点が1点を下回っているのは川崎Fだけである。そのことについて守護神のチョン・ソンリョンは次のように語った。
「誰が試合に出ても、前から一生懸命ハードワークしてくれる。ディフェンダーも失点ゼロで抑えるという強い気持ちと、いつでも点を取れるという気持ちがあるからこそ守れている」
たとえ失点しても攻撃陣が取り返してくれる。そう思えるからこそ積極的な守備、高いライン設定が可能となり、結果的に失点も減少。チーム内の自信、気持ちの余裕がそんな好循環が生んでいるようだ。
次節の対戦相手、C大阪は昨季リーグ最少失点を記録し、今季も堅守を武器とするチーム。だが、前期の対戦で川崎Fはその相手から5得点を奪って大勝している。チョン・ソンリョンは「アウェーなので難しい試合」と語りつつ、「全員で良い準備をして最善を尽くせば、結果がついてくる」と自信を示した。