上写真=チーム2点目を決めた高澤優也(写真◎J.LEAGUE)
■2020年9月27日 J1リーグ第19節(@カシマ:観衆6,982人)
鹿島 0-2 大分
得点:(鹿)なし
(大)小塚和季、高澤優也
「チャレンジャーの気持ち」
試合も終盤に差し掛かった後半35分、鹿島の一瞬の隙を突いて、高澤優也が野村直輝のパスに抜け出した。
「パスが出た瞬間、オフサイドかな?と、ちょっと(頭を)よぎったんですけれど、間接視野で向かいにいる副審が見えて、オフサイドはないなと。(相手GKとの)1対1は自分の中で課題としているところ。落ち着いて決めることができたと思います」
左足のシュートを冷静にゴールに沈め、大分に2点目をもたらした。残り時間10分ほどの終盤にチーム待望の追加点を奪取。「1-0でずっと戦っていくより、点差をつけたほうが後ろの選手たちも楽になるんじゃないかなと思っていました。追加点を取れたのはすごく大きい」と、ゴールを奪った高澤は、チームに貢献したことを喜ぶ。
この日はハーフタイムに渡大生と交代し、後半開始から最前線の位置に入った。相手に押されながらも耐えしのいだ前半をベンチで見ていた高澤は「攻撃のリズムであったり、あまり良くないなと外から見ていて思った。あとロングボールに対しての競り合いだったり、ちょっと足りない部分があった。だから、競り合いは全部負けないようにと心掛けたのと、0-0の状況だったので、点を取ってやろうという気持ちで入りました」と言う。その思いがゴールという結果に結びついた。
ホームでの前回対戦時は高澤が先制ゴールを挙げながらも、その後鹿島に4失点して逆転負けを喫した。それだけに今節はリベンジマッチを制した格好だ。
「1回負けた相手に次は負けない。それはカタさん(片野坂知宏監督)からも言われていました。チャレンジャーの気持ちで臨んだ。勝てたことはチームにとって、すごくプラスになったと思います」
背番号31に引っ張られるチームは、リーグ後半戦でさらなる上昇を目指す。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE