9月27日、明治安田生命J1リーグは第19節が開催され、大分トリニータは鹿島アントラーズと敵地カシマスタジアムで対戦。前半は7連勝中の相手の攻撃を食い止め、後半に小塚和季と高澤優也がゴールを奪取。その後も失点することなく、完封勝利を収めた。

上写真=前回対戦時は鹿島のエヴェラウドにハットトリックを許したが、今節は鈴木義宜ら守備陣が完封した(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月27日 J1リーグ第19節(@カシマ:観衆6,982人)
鹿島 0-2 大分
得点:(鹿)なし
   (大)小塚和季、高澤優也

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF山本脩斗(67分:遠藤康)、関川郁万(78分:染野唯月)、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ、三竿健斗、永木亮太、和泉竜司(78分:松村優太)、FW名古新太郎(46分:荒木遼太郎)、エヴェラウド(46分:上田綺世)

・大分メンバー◎GKムン・キョンゴン、DF小出悠太(71分:刀根亮輔)、岩田智輝、鈴木義宜、三竿雄斗、星雄次、MF田中達也(90+1分:町田也真人)、長谷川雄志(71分:羽田健人)、島川俊郎、小塚和季(63分:野村直輝)、FW渡大生(46分:高澤優也)

「本当にしんどい試合だった」

 大分は、前節まで7連勝と勢いに乗る鹿島のホームに乗り込んだ。前半戦は鹿島に主導権を握られ、攻め込まれる時間帯が続いた。それでも、エヴェラウドや和泉竜司にシュートまで持ち込まれるも、鈴木義宜らが体を張って防ぎ、前半はスコアレスで折り返す。

 無失点で後半を迎えた大分は、ハーフタイムに渡大生に代えて高澤優也を投入。先制点を狙って攻撃の駒を変えると、後半12分に試合の均衡を破る。田中達也のシュートは相手選手にブロックされたが、こぼれ球を拾った小塚和季が右足でゴールネットを揺らした。

 さらに後半35分、同点を狙って前がかりになる鹿島の隙を突き、大分が追加点を奪取する。野村直輝のパスに抜け出した高澤優也が相手GKとの1対1を制し、2点目を決めた。

 大分はその後のホームチームの反撃をしのぎ切り、アウェーの地で完封勝利。1-4で敗れた第8節のリベンジを果たす結果となった。

「我々は7連戦の最後(の試合)。非常に厳しい試合になるだろうと覚悟を持って臨みました。90分を通して、しっかりと選手が集中を切らさず戦ってくれた。疲労している中、(連戦の)7戦目でこのように気持ちのこもったプレーをしてくれたこと、勝ち点3につながったこと。選手に感謝したい。本当にしんどい試合だったけれど、選手の勝ちたい気持ち、集中した戦い、ファイトするバトルを含めて、よくやってくれたと思います」

 試合後、大分の片野坂知宏監督はそのように語り、勝ち点3獲得を喜んだ。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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