上写真=試合前日の練習を終えてオンライン会見を行なったフィンク監督(写真◎VISSEL KOBE)
「自信を持って挑みたい」
9月16日に日程を前倒しして消化した明治安田生命J1リーグ第25節で、ヴィッセル神戸はセレッソ大阪に0-1で敗れた。前半に相手に退場者が出て数的優位に立ちながら、後半の失点で完封負けを喫している。
これでリーグ戦6試合、ルヴァンカップも含めて公式戦7試合未勝利と苦しんでいるが、トルステン・フィンク監督は19日の第17節、名古屋グランパス戦に向けて「自信を持って挑みたい」とチームを鼓舞するように語った。C大阪戦や、2-3で敗れた9月9日の川崎フロンターレ戦の内容を踏まえて「リーグ1位と2位のチームと、ほぼ互角の戦いで、残念ながら負けはしましたが、良いサッカーはできていたと思う」と振り返っている。
一方で現状の問題点を「アタッキングサードでのチャンスづくりと決定力」と指摘し、「チームで話しましたし、動画などで分析もして、改善できるようにした」という。とはいえ、中2日で次の試合が来ることもあって「あまり練習する時間はなかったので、いままで通りにメンタリティー、戦う姿勢、勝利へのこだわり、パッションを見せたい」と強調した。
こういう難しい時期に必要なものを問われた際には「こういったときに選手たちを引っ張る存在は、主力選手たち。そういうビッグネームがクラブにいる」とコメント。「そうした選手たちがサッカーの能力だけでなく、存在感やリーダーシップ、ピッチでは見えないようなところで、周りの選手を盛り上げていく。少し自信をなくしている選手たちに、自信をつける」と続けた。
さらに「見せているサッカーは、そこまで悪くない。チャンスづくりと決定力で微調整をしていけば、結果はついてくると思う」と繰り返した指揮官は、連戦の中で出場機会を得ている若手よりも、ベテラン選手の経験値に期待を寄せた。「いまは流れが悪いので、そこで若い選手たちに頼ると、彼らのプレッシャーが増してしまう。こういう場合はベテラン選手たちに若手を引っ張ってもらい、若い選手たちにはタイミング良く活躍してもらいたい」と語る一方、「ただ試合は立て続けに来るので、若い選手のチャンスは確実に来ると思う」と今後の見通しを述べた。