上写真=エリキの2ゴールなどで横浜FMが清水に勝利した(写真◎J.LEAGUE)
■2020年9月16日 J1リーグ第24節(@日産ス:観衆4,171人)
横浜FM 3-0 清水
得点:(横)エリキ2、オナイウ阿道
横浜FMメンバー◎GK梶川裕嗣、DF松原健、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔(3分:渡辺皓太)、MF水沼宏太(75分:前田大然)、扇原貴宏、喜田拓也、高野遼、FW仲川輝人(46分:天野純)、オナイウ阿道(85分:ジュニオール・サントス)、エリキ(75分:大津祐樹)
清水メンバー◎GK大久保択生、DF鈴木唯人、ヴァウド、立田悠悟、奥井諒(64分:宮本航汰)、MFヘナト・アウグスト、竹内涼、河井陽介(64分:西澤健太)、FW後藤優介(64分:カルリーニョス・ジュニオ)、ティーラシン・デーンダー(75分:ジュニオール・ドゥトラ)、中村慶太(46分:六平光成)
清水は泥沼の7連敗
横浜F・マリノスは開始早々、畠中慎之輔が負傷交代を強いられる。だが、アクシデントにも動じず、前線からの守備、さらにボールを奪えばすぐさまゴールへ向かう切り替えの速さから、9分に高野が左サイドを突破。ゴールラインからのマイナスの折り返しをエリキが合わせて、あっさりと先制する。
10分過ぎに清水のCB立田が一発レッドで退場処分となったことで、横浜FMの勢いが増す。22分には、水沼の右クロスにオナイウが懸命に伸ばしてボールに触れると、これがGKの頭上を越えて追加点となった。その6分後には、またも水沼からのボールが飛び出したオナイウに通り、ボックス内に走り込んできたエリキが決めて、3点差とした。
後半に入り、プレーはほとんど清水陣内で展開されるようになる。49分には高野の左クロスがボックス内にいた水沼に通ったが、ゴール目前からのシュートは枠を外れた。60分には右からの展開で、エリア手前で受けた高野がわずかにゴールを外れる強烈なシュートを放った。
清水は64分に2度目の交代で3人を同時交代させる。それでも苦しい流れは変わらず、相手ゴールに近寄ることも難しかった。一方の横浜FMも交代枠を使い切り、追加点を狙いにいくが、ゴールをこじ開けるには至らず。3-0のまま試合は終了した。
「主導権を握りたい場所があって、そこで数的有利をうまく作りたいと思った」と3バック導入の理由を語ったピーター・クラモフスキー監督だが、退場者も出て「サッカーはこういうことが起こる」とお手上げ。連敗を3でストップしたアンジェ・ポステコグルー監督は「良い内容で試合が繰り広げられたと思う」と手応えを語った。
現地取材◎杉山 孝 写真◎J.LEAGUE