9月13日、明治安田生命J1リーグ第16節が各地で行なわれ、日産スタジアムでは横浜F・マリノスとセレッソ大阪が対戦した。52分に横浜FMがエリキのゴールで先制したが、そこからC大阪が2点を奪って逆転し、今季初の5連勝を達成した。一方、昨季王者の横浜FMは3連敗となった。

上写真=途中出場のFW高木が逆転ゴールを決め、C大阪が勝利した(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月13日 J1リーグ第16節(@日産ス:観衆4,918人)
横浜FM 1-2 C大阪
得点:(横)エリキ
   (C)清武弘嗣、高木俊幸

・横浜FMメンバー◎GK梶川裕嗣、DF伊藤槙人、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、MF小池龍太、渡辺皓太(72分:扇原貴宏)、和田拓也(72分:喜田拓也)、ティーラトン、FWマルコス・ジュニオール(84分:水沼宏太)、ジュニオール・サントス(77分:前田大然)、エリキ(72分:仲川輝人)

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、瀬古歩夢、片山瑛一、マテイ・ヨニッチ、MF木本恭生(66分:高木俊幸)、レアンドロ・デサバト、清武弘嗣(83分:丸橋祐介)、坂元達裕、FW都倉賢(72分:鈴木孝司)、奥埜博亮

「ほとんどタツのゴール」(高木)

 C大阪の切り込み隊長、坂元の切り返しが勝負を決めた。

 1-1で迎えた86分、右サイドでボールを受けた坂元は一度縦に持ち出し、そこから利き足の左足に持ち直してクロスを入れると思いきや、これは相手を騙す罠だった。キックフェイントで横浜FMのティーラトンをまんまと置き去りにし、右足で鋭いクロスを送ると、ゴール前でフリーになった高木が難なく押し込んだ。

 前半から積極的にボールを呼び込んでいた坂元だが、得意の切り返しを使ったのはこのシーンが初めてだった。まさに最後の最後で伝家の宝刀を抜いた。

 ゴール後、坂元を中心に喜びの輪が広がったのも納得。得点者の高木も「ほとんどタツ(坂元)のゴール。自分は中で立っていただけなのでタツに感謝したい」と語った。

 また、同点ゴールを決めた清武も逆転劇の立役者だ。58分、坂元からの横パスをダイレクトで叩き、見事なミドルシュートを決めると、さらに65分には片山へ絶妙なスルーパスを通して横浜FMの伊藤を退場に追いやった。

 ロティーナ監督は「同点ゴールと退場がマリノスに大きなダメージを与えた」と振り返り、清武について「試合を落ち着かせるだけでなくゴールも決め、守備もハードワークしている。チーム全体の模範でもあるし、彼のプレーには満足している」と賛辞を送った。

 今季初の逆転勝利を飾ったC大阪はこれで5連勝。勝ち点を36に伸ばし、首位の川崎フロンターレを追走している。高木は「自分たちはとにかく結果を出して前に進んでいくだけ」と気を引き締めた。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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