ヴィッセル神戸のMF安井拓也が、9月11日の練習後にオンラインで報道陣に対応した。逆転負けした9日の川崎フロンターレ戦で得た手応えや、創設25周年を迎えるクラブへの思いなどを語っている。

上写真=練習後にオンライン会見を行なった安井(写真◎VISSEL KOBE)

川崎F戦の逆転負けは「細部の差」

 ヴィッセル神戸は9月9日の明治安田生命J1リーグ第15節で、川崎フロンターレに2-3で敗れた。首位クラブとのアウェーゲームで先制されながらも逆転し、2-1とリードして終盤を迎えたが、83分と85分の失点で逆転負けを喫している。
 
 川崎Fとは2日のルヴァンカップ・プライムステージ準々決勝でも対戦し、0-6で大敗している。その試合で先発出場し、今回もスタメンだったMF安井拓也は「ルヴァンカップでは、相手が前半からすごくプレッシャーをかけてきて、個人的にも試合の入りからミスが続いた。今回は立ち上がりが大事だと思っていたので、ロングボールを使いながら、うまく試合を進められた印象」と今回の試合を振り返った。
 
 だが、安井が68分に交代で退いた後の2失点で勝利にはつながらず。「細かいところでのミス、そういう細部の差かなと感じた」と、首位を独走する相手との違いを語っている。

 それでも、戦い方の幅が広がった手応えはつかんだ。パスワークで相手を引きつけておいてから、スペースへのロングパスを活用した攻めで「セカンドボールを拾えて、ショートカウンターも何度かあった」と語る安井は、「そうすることで相手も狙いにくくなる。取り組んできた形とは少し異なるかもしれないけれど、戦い方としてはあり」と持論を展開。「勝っているときは、自分たちでゆっくりする時間を作ってもいいと思う。時間の使い方も、もう少し意識できればよかった」という反省は残るものの、好感触を得ていた。

 12日の第16節ではFC東京と対戦する。「しっかりブロックを敷いて、そこからのカウンターが速く、強いイメージ。中盤のラインまででボールを奪われると速いので、押し込める展開、なるべく高い位置でサッカーができれば」と相手を評した一戦は、クラブ創設25周年を記念した白と黒の縦縞ユニフォームで臨む2回目の試合だ。
 
 U-15からプレーしてきた神戸生え抜きの安井は「僕が小さいとき、よく試合を見に行っていたときは、カズさんやクニさん(北本久仁衛)の、白黒の時代。覚えているし、そのユニフォームを着ていることが感慨深い」とコメント。クラブの現状について「僕が応援していたときはタイトルを取れなかったけど、(今年元日の天皇杯優勝で)一つ取れたことは大きな前進」と語り、「続けてタイトル争いに食い込んでいけるようなチームを継続して作るのが、これからも大事になる。一戦一戦、勝利を目指して頑張るだけ」と未来を見据えた。


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