上写真=江坂、オルンガ、呉屋の前線3人が得点に絡んだ(写真◎Getty Images)
■2020年9月9日 J1リーグ第15節(@三協F柏:観衆2,608人)
柏 3-0 G大阪
得点:(柏)オルンガ、江坂任2
2トップとの連動を意識
前節の清水エスパルス戦は3バックで勝利した柏だが、この日のG大阪戦は4バックを採用。また中盤の構成にも変化を加え、三原雅俊、大谷秀和、戸嶋祥郎のボランチ3枚が並び、その前に江坂が入った。
オルンガ、呉屋大翔の2トップの背後で自由に動き回った江坂は「僕の周りにスペースがあったので、そこをチームとしてもうまく使えたと思いますし、ミカ(オルンガ)、大翔とも良い関係でできた」と振り返った。
1-0で迎えた40分には、右SBの高橋峻希からのクロスに打点の高いヘディングシュートを叩き込んだ。「前で大翔が相手と競ってくれたおかげで、その後ろで良いポジションが取れた」。さらに62分にも自身2点目をマーク。今度は呉屋からのクロスにファーサイドへ走り込み、再び頭で合わせた。江坂は「2点目もミカがニアで潰れてくれて流れてきたので、押し込むだけでした」と、2トップの働きに感謝した。
この日の前線の配置について、ネルシーニョ監督は「大翔とミカの2トップにしたのは、彼ら2人が相手の最終ラインと駆け引きすることが相手にとって脅威になるから」と狙いを明かし、「奪った瞬間に背後を取ってほしいと伝えていた」という。江坂も「あの2人がディフェンスラインを下げてくれたり、ゴール前のところにしっかり入ってくれていたので、ディフェンスラインとボランチの間のところは意識していた」。指揮官の意図を汲み取り、しっかり結果を残した。
過密日程の中、ぶっつけ本番のような形だったが、江坂は「監督も細かく落とし込んでくれますし、タニくん(大谷)、次郎さん(鎌田)を中心に話し合いながら、助け合いながらできている」と語り、「初めてやりましたけど、相手に捕まらない形のフォーメーションだったので、そこはチームとしても良かったと思う」と新布陣への手応えを口にした。
取材◎多賀祐輔 写真◎Getty Images