9月5日、明治安田生命J1リーグ第14節が各地で行なわれ、Shonan BMWスタジアム平塚では湘南ベルマーレとヴィッセル神戸が対戦した。試合は1-1のドローに終わり、6連敗中だった湘南が7試合ぶりに勝ち点を得た。

上写真=後半に1ゴールずつを奪い、勝ち点1を分け合った(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月5日 J1リーグ第14節(@BMWス:観衆4,312人)
湘南 1-1 神戸
得点:(湘)大岩一貴
   (神)酒井高徳

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF大岩一貴、坂圭祐、大野和成、MF岡本拓也(67分:古林将太)、齊藤未月(79分:茨田陽生)、金子大毅、松田天馬(67分:平松昇)、石原広教(87分:田中聡)、FW岩崎悠人、石原直樹(87分:根本凌)

・神戸メンバー◎GK前川黛也、ダンクレー、渡部博文、トーマス・フェルマーレン、MF酒井高徳、山口蛍、セルジ・サンペール(70分:安井拓也)、初瀬亮、FW古橋亨梧、藤本憲明、小田裕太郎(70分:小川慶治朗)

「引き分けは悪くない結果だが…」(フィンク監督)

 新型コロナウイルスの影響で前節(サガン鳥栖戦)が延期となった湘南は、中12日と休養十分でこの試合に臨んだ。対する神戸はルヴァン杯準々決勝から中2日。「過密日程の厳しさを改めて感じている」と試合前に語っていたフィンク監督は先発5人を入れ替え、主将のアンドレス・イニエスタはメンバー外となった。

 序盤からボールを支配したのは神戸だったが、連戦の影響からか前線の動きが少なく、最終ラインでの横パスが目立った。反対に、ボールを奪うと素早く攻め込む湘南のカウンターが冴えを見せ、13分、松田のシュート性のクロスに岩崎が合わせてネットを揺らす。これはオフサイドの判定でゴールは認められなかったが、湘南らしさが表れた前半だった。

 両チームともに選手交代なしで迎えた後半、試合は一気に動く。50分、湘南の大岩が自陣からドリブルで持ち上がり、左サイドへ展開。石原直、松田、金子とパスがつながり、最後は石原広からのクロスを大岩が豪快に頭で合わせ、ホームの湘南が先制した。

 すると53分、今度は神戸にゴールが生まれる。決めたのは右ウイングバックで先発した酒井。古橋からのパスを受けて中に切り込み、左足で巻いてファーサイドに流し込んだ。長らくドイツでプレーしてきた酒井にとってJリーグでの得点は、アルビレックス新潟時代の2011年以来となった。

 その後は互いに選手交代を行ない、途中から入った選手を中心にチャンスを作ったが決定打に欠け、1-1のままタイムアップ。神戸のフィンク監督は「アウェーでの引き分けは悪くない結果だが満足できない。決め手となるシュートを打てなかった」と悔しい顔。一方、湘南の浮嶋敏監督は「本来のスタイルを出せたが、得点から3分後に失点してしまったのは反省点」と振り返りつつ、「もちろんベストではないが、ベターな結果」と連敗ストップに胸をなでおろした。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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