上写真=ルヴァンカップで戦う柏はリーグでも対戦済み。3-1で勝利している(写真◎Getty Images)
「快適にはプレーできなかった」
9月2日はJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝だ。相手は柏レイソル。ともにグループステージを3戦全勝で勝ち上がってきた。レギュレーションの変更によって、ここからはすべて一発勝負。3勝すればタイトルにたどり着くことになった。
だからロティーナ監督も「重要な大会のおける、ベスト4をかけて戦う重要な一戦です」と位置づけている。
一方で、今シーズンならではの難しさも立ちはだかる。
「次の土曜日にはリーグ戦があることも考えなければいけません。選手たちの出場時間を考えながら、ベストな決断をしていかなければなりません」
だから、メンバー選考には頭を悩ます。
「もちろん、ローテーションを考えています。今週は1週間に3試合あって、また週2試合が1カ月間、続きます。選手のコンディションが問題になっていくと思うので、リスクを考えながら競争力のあるチームを作っていきたい」
ここ5試合はすべて複数得点を重ねていて、J1第11節で川崎フロンターレに2-5で敗れた以外はリーグ、カップともすべて勝利している。どの選手が出ても一定レベルのサッカーを目標にしているだけに、ローテーションで回していける自信があるのだろう。
その5試合のうち、8月15日のJ1第10節は柏戦だった。ブルーノ・メンデス、オウンゴール、西川潤のゴールで3-1と勝利を収めたのだが、内容としては満足ではなく、長い時間、柏に押され続けて守勢に回った。
「柏はこの前のリーグ戦で、こちらに大きな問題を作りました。チャンスをたくさん作られて、快適にはプレーできませんでした。その部分はリスペクトしながら戦っていきたいと思います」
この試合でセンスあふれるループシュートで3点目を決めた西川はその後、コンディションも万全ではなかったそう。だが、ロティーナ監督いわく「少し問題を抱えていますが、プレーできるとは聞いています。痛みに強い選手なので、プレーしたいという意欲を持っています」と出場の可能性を示唆した。
「両膝の成長痛です。まだ身長が伸びているみたいです」と、プロとしては少し珍しい症状を明かした。「私もできればそういう痛みを味わいたいです」と自虐的な(?)冗談で笑わせるぐらいだから、柏戦への備えは万全のようだ。