上写真=2試合連続ゴールを決めたC大阪の清武(写真◎J.LEAGUE)
■2020年8月30日 J1リーグ第13節(@ニッパツ:観衆3,373人)
横浜FC 1-2 C大阪
得点:(横)松尾佑介
(札)清武弘嗣、ブルーノ・メンデス
格の違いを感じさせる活躍
試合後に「格の違いを感じた」と語った横浜FCの下平隆宏監督。ゲーム全体を振り返っての言葉だが、その印象を植え付けたのはC大阪のキャプテン、清武だったに違いない。
前半14分、FW高木俊幸からのパスを受けると、フェイントを入れたトラップで相手DFをかわし、一気にゴール前まで侵入。「トシ(高木)からの落としが絶妙だったので、あとは相手がいつ滑るのかタイミングを見ながら、冷静にキーパーも見て決めるだけだった」。最後は左足でゴール右スミに流し込み、この試合最初の決定機をきっちりと得点に結びつけた。
58分のチーム2点目も清武の突破から生まれた。カウンターのチャンスで左サイドを抜け出し、ハーフウェーライン付近からドリブルを開始。そのままペナルティーエリア内まで持ち運び、ブルーノ・メンデスのゴールをお膳立てした。「スペースが空いていたのでどんどん仕掛けて、本当は自分で打ちたかったけど、オク(奥埜博亮)が冷静にブルーノに出してくれてよかった」とゴールを振り返った。
清武の全得点に絡む活躍でチームは2連勝を飾り、前日に試合のあったFC東京を抜いて再び2位に浮上。依然として首位の川崎フロンターレとは勝ち点差8と開きがあるが、逆転優勝をあきらめていない。
「(2017シーズンに)ルヴァンカップと天皇杯を取れたし、あとはリーグ優勝という気持ちが強い。ロティーナ監督になって去年からの上積みもあり、自信はある」
この日の試合を皮切りにルヴァン杯も含めた9連戦を迎えるが、清武は「僕たちは優勝を目指しているので、常に勝ち点3を目指して頑張りたい」と淡々と語った。
取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE