ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク監督が28日、横浜F・マリノス戦(29日、18時キックオフ)に向けたオンライン取材に応じた。フィンク監督は横浜FM戦でも若手を起用する意向を示し、負傷離脱中のアンドレス・イニエスタの復帰は微妙となった。

上写真=若手の連続起用を示唆したフィンク監督(写真◎GettyImages)

「補強をすると若手が育たない」

 2-2で引き分けた前節の川崎フロンターレ戦に続き、今節もボールポゼッションを武器とする相手との対戦となる。29日の横浜FM戦に向けてフィンク監督は「前節、我々は(横浜FMと)プレースタイルが似た川崎フロンターレと対戦し、まあまあ良い結果を出せたと思う。明日の横浜F・マリノス戦も相手がボールをキープする状況が続くなら、我々にもカウンターのチャンスが回ってくると思うので、今回こそはきっちり決めて、相手が嫌がるようなプレーをしたい」と話した。

 横浜FMはFWジュニオール・サントスら新戦力が結果を残しており、「夏に補強して、より強くなったと」とフィンク監督。一方の神戸は現有戦力で戦い続けているが、ドイツ人指揮官は「補強をすると若手が育たない」と語り、中長期的な視点でのチーム強化を考えている。

「チームとして若い選手にチャンスを与えるというのは、私も良い考えだと思っている。経験不足で結果が出ないかもしれないが、試合に出ることによって学ぶことは多い。経験することによって次のステップに行ける。そういったクラブの考えがあるので、今後も若い選手たちにチャンスを与えて、活躍してもらいたい」

 直近の2試合では主将のイニエスタ、DFトーマス・フェルマーレンを欠きながら勝ち点を積み重ねた。フィンク監督は「ここ数試合は良いサッカーができているし、ポジティブな方向に進んでいる。だからこそ選手たちを信用しないといけない」。前節に続いて横浜FM戦でも21歳のMF安井拓也、19歳のFW小田裕太郎といった若手の起用を示唆し、イニエスタらの復帰は次戦以降となりそうだ。


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