8月24日、鹿島アントラーズの内田篤人がオンラインで引退記者会見を行なった。現役引退を決断した経緯について、サイドバックについて、家族について、そして今後について。およそ1時間10分に及ぶ会見で、記者からの一つひとつの質問に、内田は丁寧に答えた。

二児の父として。「幼稚園の送り迎えができたら最高」

 そんな故郷の静岡県で、内田はのちに家族となる人物と出会う。現役引退を決断したときの、妻や愛娘とのやり取りも明かした。

「僕の奥さんに関して言えば、小学校、中学校のときは、僕が昼休みにサッカーをしているところを、丸太の上でよく見ていました。もうサッカーをやっている姿を見せることはできなくなりましたけれど、ずっと小さいときから僕がボールを追いかけている姿を見守ってくれていたし、プロになっても、あのとき、小さかったときと同じ顔で見てくれていました。強化部のところに行って話をしたあと、すぐに『俺、もう辞めるから』という話をしたら、『あ、そう』みたいな。早かれ遅かれ、来る話だとは思っていたらしく、『じゃあ、(今後は)何をしようか』という話もしました。僕が今、貯金をいくら持っているかも分かっていない状態なので、奥さんはそのへんの心配を多少はしていたけれど、何とかなるでしょう。

 娘は昨日、(父である内田が)『サッカーをおしまいになって一緒に遊べる』って喜んでいました。これからは一緒に手をつないで、幼稚園の送り迎えができたら最高だなと思います。発表はしていなかったのですが、2人目もいます。女の子です」

 引退セレモニーで場内を一緒に歩いた愛娘と、これからは父として幼稚園に通う日々を楽しみにしているのだろう。

画像: 引退セレモニーでは内田の愛娘が登場し、手をつないで場内を歩いた(写真◎J.LEAGUE)

引退セレモニーでは内田の愛娘が登場し、手をつないで場内を歩いた(写真◎J.LEAGUE)


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