上写真=欧州移籍が決定したFW鈴木(写真◎Getty Image)
「すぐに帰って来ないように」
1994年生まれで現在26歳の鈴木は、2012年に桐生一高からアルビレックス新潟に加入し、水戸ホーリーホック、松本山雅FCへの期限付き移籍を経て、2018年にV・ファーレン長崎に完全移籍。長崎で自身初の2ケタ得点を記録すると、札幌へ完全移籍した昨季は33試合出場13得点とキャリアハイの成績を残した。
今季も開幕から3試合で4得点を挙げるなど好調をキープし、負傷離脱からの復帰初戦となった8日の第9節・清水エスパルス戦でも直接フリーキックから1ゴールを決めるなど、エースとして存在感を示していた。
各年代別代表にも選ばれており、2011年のU-17W杯、2016年のリオ五輪などに出場。2019年3月にA代表に初招集され、ここまで国際Aマッチで7試合1得点を記録している。
鈴木が加入するベールスホットは昨季の2部リーグで優勝し、今季よりベルギー1部に昇格。同リーグにはシントトロイデンのGKシュミット・ダニエルやFW鈴木優磨、シャルルロワのMF森岡亮太ら多くの日本人選手が在籍している。
鈴木はクラブを通じて発表したコメントは次の通り。
「若い頃から海外にチャレンジしたいという気持ちがありました。チャレンジした先でさらにステップアップできるように、海外に行ってさらに飛躍できるようにすることが僕の目標です。今の僕を作り上げてくれたのはこれまでの過去のチーム、もちろん北海道コンサドーレ札幌もそうですが、積み上げてきたものが今の僕に至っていると思います。新潟、水戸、松本、長崎、札幌、全てのチームに感謝の気持ちを伝えたいです。それだけでなく、高校や中学、小学校のときに指導してくださった指導者の方々にも感謝したいです。僕一人ではここまで来られませんでした。これから先に行くためにも今までの経験を生かして、さらに厳しい道のりが待っていると思いますが、もっともっと自分の中で頑張って、日本まで活躍が届くように頑張っていこうと思います。
北海道では1年半という間でしたけれど、札幌ドームの雰囲気だったりアウェイでの声援だったり、すごく僕の力になりました。海外にチャレンジできるのもコンサドーレのサポーターの皆さんがあってこそだと思っています。本当に北海道を代表する気持ちで海外にチャレンジして、すぐに帰って来ないように、向こうでさらに皆さんの耳に僕の活躍が入るように頑張ってきたいと思います」