鹿島アントラーズは15日、オンラインで取材に応じた。J1リーグで3試合連続ゴール中のFWエヴェラウドが登場。現在のチーム状況と明日のヴィッセル神戸戦への意気込みを語った。謙虚で実直なストライカーは今、チームの大いなる可能性を実感している。

上写真=神戸戦に向けてトレーニングするエヴェラウド(写真◎鹿島アントラーズ)

ウチにも良い選手がそろっている

 目下、リーグでは3試合連続ゴール中。絶好調の感もあるが、エヴェラウド本人はいたって冷静だ。

「良い流れで来れていますし、チームとして勝ち点を積み上げられているので、チームとしても個人としても好調だと思います。いつも取材では言いますが、FWは点を取って初めてチームに貢献できると思うので、これからもそのために練習して、試合で得点を重ねていけるとうに頑張ります」

 その発言は独善的で我が道を行くストライカー像からは程遠いもの。エヴェラウドが口にする言葉は徹頭徹尾、チームファースト、アントラーズファーストに貫かれている。

「試合を重ねた結果、練習では出てこない修正点を、自分もチームメイトも理解できました。だから今、状態が良くなってきたと思います。このまま良いところは伸ばしていって、修正点は直したいと思っています」

 日々の努力を怠らず、ようやく結果に表れるようになってきた。変わらぬ姿勢で取り組んできたからこそ、チームに馴染み、仲間のサポートを受けてゴールを生み出し始めたのかもしれない。ボックス内での位置取りが絶妙で、大分戦では土居聖真、鳥栖戦では和泉竜司からパスを受けてしっかりネットを揺らしてみせた。ゴールラッシュは偶然ではない。

 チームもエヴェラウドというビルドアップの到達点、つまりフィニッシャーがしっかりいることで機能性が上がったように映る。自身の目標を問われると「達成できるか分からないが自分の中にはある」と明かさなかったが、『達成に自信あり』の様子だった。

 明日の神戸戦に向けては、こう言い切った。

「神戸には有名選手を含めて良いタレントがそろっていますが、負けないくらいウチにもそろっています。ピッチに入ったら、名前よりもそのときのパフォーマンスの方が大事。ピッチでは11人対11人なので、そのときに良いプレーができたチームが勝利を手にできます。明日は自分たちがそうなるように頑張ります」

 神戸を下して、リーグ戦3連勝なるかーー。夏を迎えて能力を開放し始めたナンバー9の活躍がポイントになりそうだ。


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