上写真＝ブルーノ・メンデスはエースの貫録をここから見せていく（写真◎Getty Images）
「みんなで勝利を分かち合える」
うれしい復帰弾だ。8月12日のJリーグYBCルヴァンカップグループリーグ最終節。ベガルタ仙台とのアウェーゲームで先発したブルーノ・メンデスは、前半終了間際にゴールを決めてみせた。
自陣深くから前線右に飛んできた超ロングパス。跳ね上がって落ちてくるところで相手DFと競り合いながらしっかり自分のものにして、そのままゴールへ向かう。目の前にはGKだけ。動きを見切って左足で軽やかに流し込んで、チーム3点目のゴールを決めたのだ。
「やっぱり気持ちの面でゴールするのはうれしいですね。それが僕の仕事なので、常に決めたいと思っています。チームのためにゴールすれば、みんなで勝利を分かち合えますから」
この「みんなで」というところが、ブルーノ・メンデスのチーム愛だろう。今季は過密日程でどのクラブでも一体感をより重視している。C大阪も同様だが、ブルーノ・メンデスは単に協力し合うだけではないパワーを感じている。「去年よりたくさんFWがいますが、それはチームにとっていいことです。1人1人のクオリティーが高いから、少しでも手を抜くとポジションを取られてしまいます。みんながベストを尽くして練習できています」。みんなで高め合い、みんなで勝利に向かっていく。
その中で自身は「ゴールエリアで仕事をすることが特徴です」とリアルストライカーとしてのスタイルで貢献していくつもりだ。
ケガで欠場していて「少し試合から離れていたので（仙台戦では）リズムをつかみきれていない部分はありましたが、試合をこなすごとにコンディションは上がってきますし、このまま出続ければ自分のコンディションに戻ります」。試合に出れば結果を残すよ、とロティーナ監督にしっかりアピールするかのようだ。
次節の相手は、同じく右肩上がりの柏レイソル。復帰弾で準備は万端だ。「どちらのチームも非常にコンディションがいいと思っています。だから、難しい試合になりますね。でも、僕たちは準備して積み上げてきたものがあります。それを試合でぶつけて勝利を手にしたい」
相手には、すでに10ゴールを挙げて今季のJ1を席巻しているFWオルンガがいる。ブルーノ・メンデスはリーグ戦ではまだ1ゴールだが、同じFWとして、巻き返すための第一歩をオルンガの目の前で踏み出したい。
