上写真=名古屋戦で戦況を見つめる大槻監督。チームは2-6の大敗を喫した(写真◎J.LEAGUE)
課題はゲームの運び方
前節の名古屋グランパス戦で6失点を喫して大敗した浦和。いかにしてチームを立て直すのか。大槻毅監督の手腕が問われる一戦となる。ホームでは7月12日以来、白星から見放されており、ファン・サポーターも歓喜の瞬間を待ち望んでいる。
指揮官は広島戦に向けて、酷暑のなかで厳しい現実と向き合いながらトレーニングを積んできたという。12日に開催されたルヴァンカップで試合がなかったことも幸いし、1週間かけてしっかり準備できた。
「いい状況で迎えることができます。試合に向けて、フィジカル、メンタルを整えることができた。いままでやってきたことをやり続ける。次はいいゲームをしたい。リバウンドメンタリティー、強い意志を見せたいと思う」
連戦を乗り切るために試合のたびにメンバーを大きく入れ替えており、新スタイルの浸透に時間がかかっているのは事実。先制点を奪われて後手に回ったときはもろさが見える。リーグ再開後から3勝3敗2分け。失点した後、守備のバランスを大きく崩さずに反撃できるかがカギとなりそうだ。
「ゲームの運び方と適応力、メンタルのコントロールはもっと高める必要がある」
現在は勝ち点14で暫定7位。目標のACL出場圏まで勝ち点差は4。この夏場が踏ん張りどころ。ここで守備を修正できず、今季2度目となる2連敗を喫してしまえば、ずるずるといく可能性もある。本拠地の埼玉スタジアムで迎える15日の広島戦は、正念場となる。
取材◎杉園昌之