浦和レッズのブラジル人ストライカーが乗りに乗っている。移籍1年目のレオナルドが清水エスパルス戦でも得点し、これで3試合連続ゴールを記録。J3、J2と連続で得点王を獲得している点取り屋が、真夏のゴールラッシュを誓った。

上写真=3試合連続ゴールを決めたレオナルド(写真◎Getty Images)

■2020年8月1日 J1リーグ第8節(@埼スタ/観衆4,237人)
浦和 1-1 清水
得点:(浦)レオナルド
    (清)ヴァウド

「自分のパフォーマンスには満足」

 あっさりと3試合連続でゴールをマーク。移籍1年目のブラジル人に力みや焦りは一切ない。0-0で迎えた54分、レオナルドはペナルティーエリア外の右側でスローインを受けると、するすると中央へボールを運ぶ。コース取りには無駄がなかった。

 ドリブルが相手の足に当っても、まるで壁パスを受けるように落ち着いて自らの足元にボールを収めた。次の瞬間には相手GKの位置を確認し、左サイドネットぎりぎりのコースへ流し込む。シュートの力加減も絶妙だった。そこにはブラジル育ちの点取り屋のこだわりがある。

「僕はパスをするイメージでシュートを打っているんだ。僕の場合、力いっぱい打つと、入らないからね」

 エースの興梠慎三が腰を痛めて欠場するなか、その存在感が光る。今季はすでにリーグ戦で4点目。J3、J2と2年連続でゴールキングの称号をつかんだストライカーは、J1でも変わず得点力を発揮しており、日を追うごとに自信を深めている。

「どのカテゴリーでも、重要なのは自分の持ち味を出すことだ。いまの僕のパフォーマンスには満足している。公式戦では8試合で7ゴールです。結果を残せていると思います」

 周囲とのコンビネーションも向上してきた。山中亮輔のクロスにも鋭く反応し、スルーパスで裏に抜け出す回数も増えている。浦和移籍1年目から得点王を狙う野心家は、苦手な梅雨が明けて心も晴れやかな様子。

「夏前にも点を取ってきたけど、ここから1試合に2点、3点と取っていきたい。宣言していた23点まであと19ゴールです」

 まだまだ勢いは止まりそうにない。

取材◎杉園昌之 写真◎Getty Images


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