7月26日、明治安田生命J1リーグは第7節が開催され、鹿島アントラーズはFC東京とカシマスタジアムで対戦。鹿島はエヴェラウドのゴールで先制するも、前半終了間際にセットプレーから2失点。しかし途中出場の土居聖真が同点弾を決め、引き分けに持ち込んだ。

上写真=鹿島のレオ・シルバとFC東京のディエゴ・オリヴェイラが球際で激しく競り合う(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月26日 J1リーグ第7節(@カシマ:観衆3,027人)
鹿島 2-2 FC東京
得点:(鹿)エヴェラウド、土居聖真
   (F)渡辺剛、森重真人

・鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ(67分:和泉竜司)、三竿健斗、レオ・シルバ(84分:永木亮太)、エヴェラウド、FW遠藤康、伊藤翔(67分:土居聖真)

・FC東京メンバー◎GK林彰洋、DF室屋成、渡辺剛、森重真人、小川諒也(84分:中村帆高)、MF三田啓貴(54分:紺野和也)、高萩洋次郎(84分:アルトゥール・シルバ)、安部柊斗、内田宅哉(54分:アダイウトン)、FWディエゴ・オリヴェイラ、永井謙佑(66分:原大智)

ザーゴ監督「目指しているサッカーを表現できた」

 序盤からディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑を最前線に配置した4-4-2で試合に臨むFC東京に攻め込まれた鹿島だが、一発のチャンスを物にした。前半34分、DF広瀬陸斗のクロスからMFエヴェラウドがヘディングシュートを決め、鹿島が先制する。

 しかし、前半終了間際に、前節湘南戦でも失点を喫したセットプレーから立て続けにFC東京にゴールを許す。MF三田啓貴のコーナーキックから45分にはニアサイドに走り込んだDF渡辺剛に、アディショナルタイムの45+5分にはゴール前でDF森重真人に頭で合わせられ、一気に逆転され、試合を折り返した。

 雨が降り出した後半、立ち上がりからエヴェラウドや遠藤康が果敢にシュートを放ち、同点ゴールを狙う。67分にはMF土居聖真と和泉竜司を投入し、さらに攻勢を強める。すると75分、遠藤の浮き球パスに反応した土居が左足でダイレクトボレーを決め、同点に追いつく。その後も、85分には遠藤がポストを叩くシュートを放つなど追加点を狙ったが、逆転ゴールは生まれず。2-2の引き分けでタイムアップを迎えた。

「前半はボールロストだったり、ミスが続いてしまって、今までやってきたものがなかなか表現されていなかった。それはFC東京が非常に高い位置からプレスをかけてきたためであって、それをくぐり抜けるという部分でもう少し工夫はできたと思うし、ビルドアップのところで落ち着きが足りなくて、自分たちでリズムを失ったかなと。後半になってからは相手の足が止まって、我々にスペースができました。(シュートが)ポストに当たったり、決めることができた場面もあったのかなと思います。ただ、残念ながら、守備のセットプレーの練習をやっているんですけれど、やればやるほどなんか失点してしまう…。ちょっと気がかりなところはあります。セットプレーからの失点は改善する必要があるかなと。全体的にまだ構築している最中ですが、いま目指しているサッカーを表現できたかなと思います」

 勝ち点1を獲得した鹿島のザーゴ監督は、失点を重ねるセットプレーの課題を反省しつつ、チームの成長についても口にした。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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