今シーズン、DAZNでは毎節、有識者やメディアが選ぶスーパーセーブを紹介中だ。7月22日、平日開催となった明治安田生命J1リーグ第6節はサッカーマガジンWEB編集部がセレクトを担当。好セーブを紹介しよう。

上写真=柏レイソルが浦和レッズを無失点で抑えたのは守護神・中村航輔の活躍があればこそだった(写真◎J.LEAGUE)

サカマガWEB編集部が選んだ6セーブ

 今節は本当に好守が多かった。スーパーゴールに引き続き、スーパーセーブもサッカーマガジンWEB編集部がセレクトさせていただきました。勝負の行方を決めるビッグプレーが多く、迷いに迷った末に、独断で決めたセーブは以下の通りです。

清水エスパルス/梅田透吾選手

 リーグ再開後、5戦すべてに先発出場している二十歳(試合当日は19歳だった!)の俊英の落ち着き払った仕事ぶりに驚いた。後半アディショナルタイムに安庸佑のハイプレスに遭って味方がボールをロスト。そのままエリア手前まで持ち込まれてシュートを打たれる絶体絶命のピンチを迎えたが、左手一本でボールを弾く。ビッグセーブでチームを救い、今季初めてチームに勝ち点をもたらした。小刻みにステップを踏みながら準備し、シュートコースを限定しつつ、鋭く反応。まさにパーフェクトな対応。これで二十歳。末恐ろしい!

北海道コンサドーレ札幌/菅野孝憲選手

 清水の梅田とは好対照。こちらは重ねてきたキャリアの重みを感じさせるプレーだった。最終ラインの裏に抜けてきたアダイウトンとの1対1の場面。ディエゴ・オリヴェイラからスルーパスが出た瞬間に走り込んできたアダイウトンとの距離を詰め、シュートコースを限定。ボールを体に当てて、枠外へと追いやった。予測と反応は、さすがのひと言。このFC東京戦は引き分けに終わり、勝利こそ手にできなかったが、Jリーグ通算500試合出場という節目の試合で好パフォーマンスをみせた菅野を、誠に勝手ながら祝福したい。

FC東京/林彰洋選手

 対戦相手だった札幌の菅野を選出したプレーと似たような場面。86分に高嶺朋樹のスルーパスを受けたルーカス・フェルナンデスと1対1になる大ピンチを迎えたが、スルスルと距離を詰めてシュートコースを塞ぎ、ボールを体に当ててゴールを許さなかった。躊躇なく飛び出したその決断力と勇敢さは、まさに守護神。ここで失点していれば、2分後の室屋成のゴールは同点弾にならなかったわけで、FC東京が勝ち点1を持ち帰ることもできなかった。価値あるプレーだった。

名古屋グランパス/ランゲラック選手

 GKとしてはお手上げ状態と言えるような場面で、失点を防いでみせた。大分のFK。ボールの軌道に合わせて目の前に飛び込んできた藤本一輝に至近距離からシュートを打たれたが、驚異的な反応でストップ。左手にたまたま当たったのではなく、映像を見返すと、きっちりボールの軌道を読み、左手を瞬間的に出していることが分かる。シュートをストップしたあとも倒れ込みながら目でボールの行方を追っていた。ランゲラックが好調なチームを支える存在であり、最後尾からチームに安定感を与えていることが良く分かる、そんなプレーだった。

ヴィッセル神戸/飯倉大樹選手

 54分のCKの場面で、セレッソ大阪の木本恭生の強烈なヘディングを鋭い反応で弾いたプレーと甲乙つけがたいが、選出したのは39分のプレー。松田陸のロングボールを神戸守備陣に囲まれながらも収めたC大阪の都倉賢に至近距離からシュートを打たれた。守備陣に囲まれて窮屈そうになりながら都倉は強引に左足を振ったが、そのとき、神戸のゴールマウスを預かる飯倉は、相手の体勢からボールがどこに飛ぶのか、しっかりと見極めていた。左手を伸ばし、見事に弾く。敵が迫りくる中でもバタつかないし、動じない。お見事!

ベストセーブ
柏レイソル/中村航輔選手

 浦和レッズ戦はまさに中村航輔デー。神がかかっていた。44分の体を投げ出して止めたセーブも素晴らしかったが、独断で78分のプレーを選ばせてもらった。前に出るか留まるか迷う場面で、中村は留まることを選択。相手がシュートする瞬間まで構え、鋭い反応でシュートをストップした。最終ラインのど真ん中を割られ、目の前まで敵が迫っている状況で、この落ち着き。しかもシュートは低く、GKには止めるのが難しいコース。反応の早さと冷静な判断で失点を食い止めたこのプレーには、脱帽するしかない。今節は多くのGKが好守を見せてくれたが、まさしくスーパーセーブだった。


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