7月22日、Shonan BMWスタジアム平塚で明治安田生命J1リーグ第6節が行なわれ、湘南ベルマーレと鹿島アントラーズが顔を合わせた。下位に沈む両者の対戦は、ホームの湘南がセットプレーから1点を奪い、今季初勝利を飾った。

上写真=体を張った守備で湘南が1点のリードを守り抜いた(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月22日 J1リーグ第6節(@BMWス:観衆3,498人)
湘南 1-0 鹿島
得点:(湘)石原直樹

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF大岩一貴、坂圭祐(77分:岡本拓也)、大野和成、MF古林将太(77分:柴田壮介)、齊藤未月(85分:畑大雅)、金子大毅、山田直輝(46分:中川寛斗)、馬渡和彰、FW岩崎悠人(57分:石原直樹)、松田天馬

・鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、杉岡大暉、MF永木亮太、レオ・シルバ(70分:染野唯月)、土居聖真、白崎凌兵(60分:ファンアラーノ)、FWエヴェラウド(70分:和泉竜司)、上田綺世(60分:伊藤翔)

「ベルマーレらしい勝ち」

 ホームの湘南は前節から先発7人を入れ替え、今季新加入のGK谷とMF馬渡が初出場。19歳の谷はこの試合がJ1デビュー戦となった。対する鹿島は、前節ベンチスタートのDF杉岡、MF永木、土居、白崎がスタメン入り。試合前のメンバー紹介では、古巣対戦となった杉岡、永木に湘南サポーターから大きな拍手が送られた。

 膠着状態が続いた前半、ボールを支配したのは鹿島だった。だが、怖さはなかった。ベンチのザーゴ監督は「もっとテンポを上げていこう」と叫んだが、単調な攻撃のリズムは変わらなかった。前節2得点でチームを勝利に導いたFW上田もこの日は不発。60分に強烈なシュートを放ったが、ゴールポストの乾いた音が響き、直後にピッチをあとにした。

 試合が動いたのは66分。先制点を奪ったのは、粘り強く戦っていた湘南だった。馬渡の右CKに頭で合わせたのは途中出場のFW石原。交代から9分後、チーム最年長のベテランが持ち前の勝負強さを発揮した。

 終盤は鹿島の反撃を受けたが、3498人の湘南サポーターが“拍手”でホームチームを後押し。「制限のあるなかで多くのサポーターに来てもらい、いいゲームを見せたいという思いで選手は頑張った」(湘南・浮嶋敏監督)。湿度82%の過酷な環境でも最後まで足を止めなかった湘南が、「ベルマーレらしい勝ち」(浮嶋監督)で今季初の勝ち点3をつかんだ。

 一方、早くも今季5敗目を喫した鹿島。18日の第5節・横浜FM戦で今季初勝利を飾ったが、勢いを持続できなかった。ザーゴ監督は「予想通りの試合展開になった。彼らの戦法は分かっていたが、それを実行された」と唇をかみつつ、「やっていることは間違っていない。しっかりと取り組み続け、結果につなげたい」と語った。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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