上写真=広島戦に向けて前日練習を消化した松田(写真◎CEREZO OSAKA)
「チームの勝利が一番大事」
セレッソ大阪は再開初戦の7月4日、第2節でガンバ大阪とのダービーマッチに2-1で勝利すると、8日の第3節では清水エスパルスに2-0で勝利。2月に大分トリニータを1-0で下した開幕戦と合わせ、開幕3連勝で首位に立った。だが12日の第4節で名古屋グランパスに0-2で敗れ、今季初黒星で3位に後退している。
開幕から右SBでフル出場を続けているDF松田陸は、再開初戦からの3連戦を「最初の2試合は、自分たちの思うようなサッカーができたし、良いテンポでサッカーができたけど、名古屋戦は研究されて、自分たちのサッカーがあまりできなかった」と振り返った。名古屋戦は「最初の10~15分は、いなすことができていたけど、相手のプレスが早くなってきたところで、自分たちのミスが増えてきて苦しい展開になった」と分析し、「もう一度、自分たちの立ち位置などを明確にしながら、やっていかなければいけない」と今後に目を向けた。
今週は水曜日に試合がなかったが、18日からは22日、26日と、再び3連戦が待ち受けている。新型コロナウイルスの影響による過密日程を「キツいですね」と苦笑いで語った松田は、「キツいですけど、やるしかない。どれだけケアができるか。自分の体を常に良い状態に保てるかが大事」と強調する。
センターバックでプレーしていた立正大淞南高(島根)時代の公式戦で、すべてセットプレー以外でハットトリックを達成した逸話を持ち、攻め上がりのセンスや得点感覚は当時から優れていた。前節はセットプレーから際どいシュートも放っているが、そろそろ得点が欲しいのでは、との質問には「取りたいですけど、チームの勝利が一番大事。自分の立ち位置、ポジションは、しっかり守っていかなければいけない」ときっぱり。「高い位置に行ったりしたいですが、チームのボールの回し方がある。それを第一に考えなければいけない」と、チーム戦術の中で持ち味を発揮する考えを明確にした。
18日はアウェーでサンフレッチェ広島と対戦する。「相手もサイド攻撃をしてくる。そこの攻防が大事になると思う」と見通しを語った松田は「そこで負けないように、1個、2個、いいアイディアを持ってやっていければ」と続け、勝利へのイメージを描いていた。