Jリーグは23日に理事会を開催し、2020シーズンの順位決定方法変更について、決議した。今季は全チームが同じ試合数を消化できない状況も想定されるため、同勝ち点で並んだ場合に、得失点差に次いで、当該クラブの対戦成績によって順位を決定する。

上写真=同じ試合数を消化できないケースが想定されるため、順位決定方法も変更となった(写真◎Getty Images)

VARの導入は見送りに

 リーグ戦が終了した時点で勝ち点(勝利3点、引き分け1点、敗戦0点)の合計が多いJクラブを上位とし、J1リーグ戦、J2リーグ戦、J3リーグ戦それぞれの年間順位を決定するのは、これまで通りだが、今季は勝ち点が同じ場合の順位決定方法が変更となる。

 同勝ち点の場合は、次の順序により順位が決まる。

1.全試合の得失点差
2.該当するJクラブ間の対戦成績(イ:勝点、ロ:得失点差、ハ:総得点数)。ただし、ホーム&アウェーの2試合を実施済みの場合のみ
3.全試合の勝利数
4.全試合の総得点数
5.全試合の反則ポイント
6.抽選

 従来は、得失点差で決まらない場合に「総得点数」によって順位を決める。だが、今季は全チームが同じ試合数を消化できないケースも考えられ、消化試合数に比例して得点数が増える可能性もあるため、当該クラブの対戦成績が総得点よりも優先されることになった。

 なお、今回の理事会では、新型コロナウイルスの影響を鑑み、今季のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)導入見送りや、表彰及び賞金の減額(J各カテゴリーの賞金はそれぞれ半額に)についても決議された。
 
 VARについては、再開後しばらくの間、審判も近隣クラブの試合を担当することに加え、ハードな日程も考慮した場合に、担当審判を安定的に確保することが難しいと判断。今回、導入を見送ることになった。

 また、賞金額の変更については、J1優勝が3億円から1億5000万円、2位が1億2000万円から6000万円、3位が6000万円から3000万円へと減額。J2、J3、高円宮杯のフェアプレー賞受賞クラブに贈られる賞金も、それぞれ当初予定されていた金額から半額となっている。


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