サンフレッチェ広島とガイナーレ鳥取の練習試合が6月13日に行なわれた。広島DF荒木隼人は3バックの中央に入り、鳥取FW大久保優と何度もマッチアップ。関西大の後輩を無得点に封じ、仕上がりの良さを感じさせた。

上写真=時折激しい雨が降る中、安定したプレーを見せた荒木(写真◎石倉利英)

「コンディションは良くなっている」

 ガイナーレ鳥取と2試合(45分×4本)の練習試合を行なったサンフレッチェ広島は、第1試合は2-0、第2試合は5-1で、2試合合計7-1で勝利した。3バックの中央で第1試合にフル出場したDF荒木隼人は、「久しぶりの90分間の試合だったので、体力的にきついところもありましたが、ゼロで終えて勝つことができたのは、前向きに捉えていい」と充実感あふれる表情で語った。

 相手に抜け出されそうになっても巧みに体を寄せてボールを奪うなど、安定したプレーを続けた。これには荒木も「コンディションは良くなっているので、それを出すことができた」と納得の表情を見せ、右にDF野上結貴、左にDF佐々木翔を従えた3バックが、公式戦再開後も広島の大きな武器となることを感じさせている。

 鳥取のFW大久保優とは、何度も体をぶつけ合った。関西大の1学年後輩で、今季鳥取に加入したルーキーとは3月末の練習試合でも対戦しており、そのとき荒木は45分間だけだったが、今回は90分間マッチアップした。

 前半の立ち上がりに、自分がマークしていなかったCKで大久保に決定的なヘッドを打たれ、試合終盤に球際の競り合いでボールを奪い切れない場面も。それでも無失点に封じ、「局面では非常に怖かったですし、後半に少しやられそうになりましたけど、後輩なので負けたくなかった」と先輩の意地をのぞかせた。

 ルーキーだった昨季途中に定位置をつかみ、主力として再開を待つプロ2年目のシーズン。広島は再開までにあと1試合、練習試合が予定されており、荒木も「試合を重ねて、再開に向けて良いコンディションにできるように調整していきたい」と力強く語った。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.