上写真=2本目途中までプレーした関川(試合は非公開/写真◎鹿島アントラーズ)
■練習試合:鹿島アントラーズ対アルビレックス新潟
・45分×2本(0-1、0-0) ・30分×2本(1-0、1-0)
合計スコア:鹿島2-1新潟
得点者:【鹿】レオ・シルバ(3本目)、荒木遼太郎(4本目)
【新】堀米悠斗(1本目)
大雨の中でボールは転がらず
今季、ザーゴ監督の下で、後ろからしっかりビルドアップしていくスタイルに取り組んでいる鹿島にとっては、あいにくの天候となった。とくに1本目はボールが転がらない状態で、ロングボールを蹴らざるを得なかったという。
その1本目、センターサークル付近から相手に蹴り込まれたボールが直接ゴールイン。先制を許し、最初の90分(45分×2本)を0-1で終えることとなった。
2本目の29分まで74分間プレーしたDF関川郁万は、練習試合出場後にオンラインで取材に応じ、次のように感想を述べた。
「ピッチコンディションによって、自分たちのサッカーはできなかったというのが一番、思ったこと。ただ、その中で自分たちは何が出来るのかとか、何が出来ないのかを経験できたと思う。こういう天候やピッチコンディションは今後もなくはない。この経験を次につなげていければ」
積み上げてきたものを出す状況でなかったことは悔やまれるものの、今季のリーグ戦は夏場に再開し、しかも雨の多いの時期にいつも以上の試合数をこなさなくてはならない。激しい雨の中での試合や劣悪なピッチコンディションの中でプレーする機会が例年よりも数多く訪れると予想される。つまりは、対応力が強く求められる状況だ。
新型コロナウイルス感染症対策でも、同じだろう。昨日Jリーグから発表されたガイドラインによれば、給水ボトルの複数人での共有や『密』になるゴールセレブレーションが禁止されている。選手として、これまでにない状況でのプレーを余儀なくされる。
感染予防に関する質問に対して関川は「円陣を組めないのが一番、きついというか。そこで集中力を高めると思うんですけど、それができないのは残念」と心情を吐露したが、そうした状況にも対応するよりほかないと前を向いた。
天候影響もあって試したかったことがすべて試せたわけではない。だが、「サイドからボランチにボールを当てて、相手のセンターバックとサイドバックの間にパスを通すなど、攻撃の形も出せた」とも話す。リーグ再開に向けて、関川はトライ&エラーを繰り返し、チームとして、そして個人としてプレー精度を高めていく。