上写真=再開後のカードは今月15日に一部が発表される予定(写真◎Getty Images)
「無観客→5000人以下→50%以下」のステップ
この日の実行委員会では、昨日行なわれたNPBとの対策連絡会議における専門家チームの見解を共有し、PCR検査の実施方法などについても説明された。また、リーグ再開に向けたガイドラインについても確認されている。
このガイドラインは、5月14日に公開されたものをさらにブラッシュアップしており、以下の7つのプロトコルで構成されている。
(1)感染予防と感染への対処、(2)情報開示、(3)Jクラブの活動段階と統一検査、(4)サッカーのトレーニング、(5)チームの移動、宿泊、(6)無観客での試合開催、(7)制限付きの試合開催の7項目。
(1)と(2)についてはすでに3月上旬から運用を開始し、(3)~(7)は6月の実行委員会、理事会で承認された。
プロトコル(3)のJクラブの活動段階と統一検査について、オンライン会見でも詳しい説明がなされた。チーム活動の段階は8つのフェーズに分けられ、試合開催に関しても細かく条件がつけられている。
1.在宅でのトレーニング(判断基準はクラブが自主判断)
2.練習場での個人トレーニング(判断基準はクラブが自主判断)
3.グループ分けしてのトレーニング(判断基準はクラブが自主判断)
4.チームトレーニング(判断基準はクラブが自主判断)
5.無観客での試合開催(リーグとクラブが協議して決定)
6.強い収容制限のある試合開催(リーグとクラブが協議して決定)
※観客間の距離を1m以上確保した上で、5000人以下とする
7.収容制限のある試合開催(リーグとクラブが協議して決定)
※収容可能数の50%を上限とする
8.収容制限のない試合
現在は「フェーズ4」にあたり、リーグ再開直後の数節は「フェーズ5」に記されている「無観客」で試合を開催。国が示す「イベント開催制限の段階的な緩和」のステップ2以降で、自治体もプロスポーツの開催を容認していることが、その判断基準となる。
また、7月10日以降に想定される「観客あり」での試合開催ついては、政府の見解や自治体の判断に従って、フェーズ6、フェーズ7、フェーズ8と段階的に進めていく意向だ。
今月15日にはリーグ再開後の対戦カード(一部)が発表される予定。極力、長距離移動を避けるために、当面は地域が近いクラブ同士の対戦が優先される。