J1のヴィッセル神戸は30日、DF酒井高徳が新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことを発表した。Jリーガーで新型コロナウイルスの陽性判定が公表されるのは初めて。
上写真＝新型コロナウイルスの陽性反応が公表されたDF酒井（写真◎Getty Images）
28日にPCR検査を実施
酒井は3月25日夜に発熱し、26日のトレーニングを欠席。同日に急性上気道炎と診断されたが、27日に再び発熱し、においを感じないなどの症状が出たため、28日に兵庫県内の病院でPCR検査を実施。30日の17時に陽性判定が確認された。
クラブが発表した経過・症状は以下の通り。
3月25日(水)：夜中より体調不良(38.0℃)の訴えがあり
3月26日(木)：トレーニング欠席。体温37.6℃、頭痛、鼻閉感、兵庫県内の病院にて、急性上気道炎と診断
3月27日(金)：朝の体温37.3℃、夜に再び発熱38.0℃、頭痛、咽頭痛
3月28日(土)：体温35.8℃、頭痛軽度、においを感じない。医師の助言を受け、同日14時に症状を鑑みて兵庫県内の病院にてPCR検査を実施
3月30日(月)：17時 PCR検査の陽性判定
クラブによると、現在のところは酒井以外の選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を訴えている者はいないが、「保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定やトレーニング施設のいぶきの森球技場の消毒等の対応を行ってまいります」としている。
なお、今後のスケジュールや調査結果に関しては、「Jリーグ及び兵庫県、所轄の保健所とも連携し、適切なタイミングで公表をいたします。また、いぶきの森球技場の再開に関しても、選手、スタッフの健康状態を確認し、所管保健所の指導のもとに、運営の再開を予定しております」としている。
スポーツ界では、3月27日にプロ野球・阪神タイガースの藤浪晋太郎投手ら3選手が新型コロナウイルスに感染したことが発表されたが、Jリーグでは酒井が1人目となる。
