3月25日、Jリーグは『2020年度 第2回臨時合同実行委員会』を開き、J3リーグが4月25日、J2リーグが5月2日、J1リーグが5月9日と段階的なリーグ再開を目指すことで合意した。また、2カ月間はアウェー観戦の自粛を要請する。

要請があれば無観客も。プレーオフは見直し検討

 4つ目の収容率50%以下を目指すことについて。

「密接ということに関してですが、原則として、観客席で指定席等であれば、前後左右を空けるということを想定しています。前後左右を空けるということになると、収容率で言うと、キャパシティを100としたときに、50以下になると思われます。入場数、収容率50%以下を目指すことで密接度合いを軽減していこう、申し合わせています」

 収容率50%以下を目指す一方で、クラブによってはシーズンチケットだけで50%以上に達しているところがある。その点に関しては「お客様の了解を得ながら、座る席を動いていただくような努力をしなければいけない。そうした協力要請や場合によって払い戻しやチケットの再販売をしなくてはなりません」と、村井チェアマンは話した。

 5つ目の状況に応じた判断と対応について。

「いったん、4月25日、5月2日、5月9日に向けて準備を致しますが、新型コロナウイルスの状況が刻々と変わる中で、予断を許さない状況も想定されています。ですので、例えば政府から、行政庁から、都道府県から、ホームタウンの市町村から自粛の要請があれば、即座にそれに従って、当該ゲームに関しては無観客で行なう等の判断をするか、日程変更を試みるかを考えていきます。我々が日程を想定したからといって、必ずしも実現するものではないということで、状況に応じて柔軟な対応をしていこうということです」

 気になるのは、リーグ再開後のスケジュールと大会方式が維持さるか否かだが、その件について村井チェアマンは「4月の中旬から深いところまでに再開できれば、現行の大会方式で実施できると話していましたが、いまのところ明治安田生命Jリーグに関しては大きな変更はなくできる見通しです。ただし、これから詳細が決定したら報告しますが、J2からJ1への昇格プレーオフ等やJ1対J2の入れ替え戦については見直しが行なわれます。それ以外に関しては、概ね大丈夫だと思っています。ルヴァンカップについても、骨格となるところは大きな変更なくできる見通しですが、細かな部分に関してはこれから検証、チューニングしていきます」と説明した。リーグ戦は水曜日、土曜日の週2試合を実施するケースが増え、必然的に平日開催が増えることになる。

 再開までの間に、あるいは再開後に、仮にチーム内に感染者が出た場合についてはプロトコール(計画を実行するための手順)を定めつつも、フレキシブルに対応していくとしている。まだまだ予断は許さない状況だが、Jリーグはリーグ再開に向けて準備を進めていく。


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