3月21日、北海道コンサドーレ札幌は、鹿島アントラーズとトレーニングマッチを行なった(45分×2本)。これまで右のアウトサイドやボランチ、シャドーとしてプレーしてきた駒井善成は、3バックの右CBとして90分プレーした。

上写真=右のCBとして90分プレーした駒井(写真◎近藤俊哉)

■2020年3月21日 トレーニングマッチ(45分×2本) @カシマスタジアム
 鹿島 2-4 札幌
 得点:(鹿)町田浩樹、ファン・アラーノ
    (札)鈴木武蔵2、ジェイ2

ヒザはあとちょっとのところまで来ている

 駒井は浦和時代を含め、現在の指揮官ミハイロ・ペトロヴィッチの下で、右アウトサイドやボランチ、シャドーを務めてきた。そして札幌加入3年目を迎えた今年、また新たな役割に挑戦することになった。センターバックである。

 鹿島とトレーニングマッチを行なったこの日、45分ハーフで行なわれた1本目、2本目に出場。駒井は3バックの右CBとしてプレーした。

 攻撃の局面では右サイドに開き、幅をとって福森晃斗や高嶺朋樹からのパスを何度も呼び込んだ。時にはゴール前にも進出。自らシュートを放つなど、攻撃に厚みを加えた。このあたりのセンスは、アタッカーのそれ。

 ただ、その一方で、守備時の位置取りやマークの受け渡しに関しては周囲と連係を深める必要も感じさせた。本人も反省していたが、裏に抜けられる場面もあった。どのタイミングで敵のボールにアタックするのか。自身の持ち場を離れて攻めに出るのか。その見極めについては、まだまだ改善の余地がある。そのためにはトレーニングをさらに積み、試合をこなすしかない。

「きょうはストッパーでしたけど、やるべきこと、求められていることは大きくは変わらないし、(右CBのポジションに)入ったのは初めてですが、だいたいどういうプレーを求められているかというのは、ミシャのサッカーをやってきた身として頭に入っています。もう5年経験していますから。とくに違和感なく試合に入れました。もちろん、鹿島という強い相手なので、多少の難しさはありましたけど、特別、悪かったわけではないので、及第点かなと」

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響により、リーグが中断した影響で日程が大きく変更される。再開後には、週2試合のペースで試合をこなしていくことが予想されている。

 そこで、駒井だ。戦術理解度が高く、指揮官の信頼も厚い彼が、サイドやシャドー、ボランチに加え、CBまでこなせたら、チームの層の厚みはいっそう増す。まさしくマルチロールプレーヤーの面目躍如だ。

「きょうの収穫を挙げるなら、意外に守れたところと、良いコンビネーションで崩していけたこと。課題は、守備の部分で、前への意識が強すぎて1回、裏に抜けられて、3人の目の動きで外されたこともあった。(相手を)前でつぶしたいという気持ちがあるけど、第一に優先しなければならないのは裏に行かせないということ。そういうところの駆け引きは課題ですね。次にやるときにしっかり気をつけたい」

 収穫と課題は、しっかり把握している。気になるのは、昨シーズン、ケガに悩まされた右ヒザの状態だが、それも徐々に状態が上がってきていると本人はいう。

「チームとしてはしっかりとコンセプトをもって、ボールをつないでワイドからの攻撃であったりとか、前線3人のコンビネーションを高めることとか、守備では前から行くところとセットするところのメリハリなど、しっかりやっています。個人としては、この中断期間で自分のヒザの調子がよくなっていくというか、向き合う時間もあるし、あとちょっとのところまで来ていると思うので。だからすごくポジジティブに、この期間をとらえています」

 駒井善成、完全復活間近――。しかも、新たな可能性も示した90分だった。

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