ユース所属の高校3年生だった昨年9月、ひと足早くプロ契約を結んだ土肥航大。本格的なスタートを切った今季、開幕に向けたキャンプで課題と手応えを実感しながら、新シーズンへの準備を進めている。
上写真=今季から本格的にプロ生活を始める土肥(写真◎石倉利英)
現状の課題は守備
「今年から始まったので、いろいろ先輩から吸収することがあります。キャンプでも最後は試合に出ることができたので、継続してやっていきたい」
サンフレッチェ広島のMF土肥航大は、新しいシーズンを前に意欲的にトレーニングに励んでいる。広島ユースの同期であるFW鮎川峻とともに昨年9月、高校3年生でプロ契約を締結。昨季は広島ユースに所属したまま、公式戦に出場可能な2種登録選手としてトップチームの練習に参加していたが、今季は本格的にプロ生活が始まり、自身初のプレシーズンの真っ最中だ。
大阪府出身で、地元のRIP ACE SCから広島ユースに進んだ。冷静な判断、正確な技術などを持ち味とするボランチで、現状は守備に課題を見出している。「守備で求められることが多いので、ガツンと行くところをやっていきたい」。青山敏弘、川辺駿をはじめ実績十分の選手がひしめく激戦区のポジションで、名古屋グランパスに移籍した稲垣祥のような守備強度をイメージしており、「穴を埋められるようにしていきたい」と意気込む。
「一つひとつのパススピードや、受け手が右足、左足、どちらに欲しいのか、といったことに取り組んでいます。アオさん(青山)のプレーで吸収できるところがあるので、毎日やっていきたい」
ユース加入当初から期待を集め、昨季は主将も任された。『2年目のルーキー』は自身のプレーに磨きをかけて、プロの世界に果敢に挑んでいく。
文・写真◎石倉利英