2018年にサンフレッチェ広島でプレーしたタイ代表FWティーラシンが、清水エスパルスと交渉を進めていることが報じられている。地元タイの番記者も「事実」と認めており、近日中に正式発表されることになりそうだ。
上写真=2018年に広島でプレーしたティーラシン(写真◎J.LEAGUE)
オーナー企業のメディアが発信
清水エスパルスがFWティーラシンの獲得に動いているという情報は、母国タイのメディアから発信された。地元の『サイアムスポーツ』が、清水との交渉のために日本に向かうことを報道。空港で撮影されたとみられる清水の大熊清ゼネラルマネジャーとティーラシンの写真もアップされていた。
2018年にタイのムアントン・ユナイテッドからの期限付き移籍でサンフレッチェ広島に加入したティーラシンは、J1開幕戦でタイ国籍選手のJリーグ史上初得点となる決勝ゴールを決めている。最終的にJ1で32試合に出場、6得点を挙げたものの、シーズン終了後に契約満了となり、ムアントンに復帰していた。
この報道について、18年のシーズン序盤にティーラシンの番記者として来日し、密着取材を続けていた『サイアムスポーツ・テレビジョン』のプラシヤ・ワンビジットさんは「事実」とした上で、「驚きの交渉だ」と語った。サイアムグループは、テレビ局や複数の新聞社を傘下に持つ巨大メディアで、ムアントンのオーナー企業でもある。同社から発信された情報ということで、信ぴょう性は高そうだ。
両者は現在、最終交渉段階に入っているとみられる。『タイの英雄』とも称されるストライカーは、浮上を期す清水の救世主となるだろうか。