上写真=昨季後半は鳥栖でプレーし残留に貢献した金井。エスパルスでの背番号は15に決まった(写真◎J.LEAGUE)
監督のサッカーをしっかり体現する
右利きながら、両サイドバックでプレーできるほか、守備の万能性を備え、2020年シーズンでプロキャリア13年目を迎える。プレーしたクラブ数も、横浜F・マリノスをスタートにサガン鳥栖、ジェフユナイテッド千葉、名古屋グランパスと多く、2018年シーズンは名古屋の残留に貢献し、昨季は鳥栖の残留に注力。タフな戦いを経験してきた。
新シーズンは、その豊富な経験と万能性を武器に、2018年途中まで横浜FMでコーチと選手の関係で戦っていたピーター・クラモフスキー監督の下でプレーすることになった。
「このようなタイミングで移籍することにより、色々な方のご協力に感謝しております。エスパルスのため、監督の目指すサッカーをしっかりと体現できるよう日々精進し、頑張っていきたいと思います。皆様には"貢史"と呼んでいただけると嬉しいです! よろしくお願いします!」
昨季、12位でフィニッシュした清水だが、J2チームとの参入プレーオフ決定戦に回る16位とは勝ち点3差だった。2020年シーズンは新監督の下、チームの再構築を目指すことになる。指揮官が意図するサッカーの浸透速度がチーム再生の重要なカギになるだろう。その中で、クラモフスキー監督の指導を受けたことがある金井の果たす役割は大きい。新戦力とはいえ、その存在は重要だ。
ここ2シーズンは、開幕から定位置を確保することはできていない。今年で30歳。キャリアはまだまだこれからだ。DFながら昨季終盤に『復活した』神出鬼没のゴールゲッターぶりにも期待がかかる。
心機一転を図ったサイドバックの2020年シーズンが、清水で始まる――。