上写真=後列左から一美、志知、六反、星、小林、手塚、前列左からマギーニョ、松尾、下平監督、熊川、瀬古。古宿は高校選手権出場のため欠席(写真◎BBM)
アタッキングフットボールの継続
昨季のJ2で2位となり自動昇格をつかみ取った横浜FCにとっては、2007年シーズン以来のJ1挑戦となる。前回は最下位に沈み、1年でのJ2リターンとなった。同じ轍を踏むつもりは毛頭ない。
ただし、クラブは目の前のシーズンだけに目を向けているわけではない。服部健二ゼネラルマネージャー(GM)は、2024年までのタイトル獲得などの目標を掲げつつ、選手の60%を生え抜きで構成するなど2026年までの具体的なプランを明かした。
その逆算として掲げた今季の目標が、トップ10入りだ。クラブは2022年までのJ1定着を目指しており、そのための基礎作りして今シーズンをとらえている。近年のJ1は、上位争いをしていたチームが翌年は残留にあえぐなど、どのクラブにとっても気の抜けない拮抗したリーグとなっている。服部GMも厳しい戦いになることを予想しつつも、「昨シーズンも勢いだけできたとは思っていない。必ずや実現できる目標だと思っている」と力強く語った。
そのための軸となるのが、昨季から下平隆弘監督の下で培ってきた「攻守において主導権を握るアタッキングフットボール」の継続だ。スタイルを構成するための要素も明示している。クラブの目標と同様、ピッチ内でも「挑戦、尊重、発展、団結、不屈」という選手に求める基準を設定。今回の新戦力も、このフィロソフィーに沿って獲得を決めたという。
服部GMが「一昨年から力を入れている」と話す新卒選手も2人加入した。生けるレジェンドであるカズや中村俊輔など大ベテランの存在感も強いチームだが、そうした選手たちの経験を若手に伝えつつ、「若手が経験ある選手にも刺激を与える」(服部GM)と、相乗効果で好循環のサイクルを回していくつもりだ。
目指すスタイルへの先導役となる下平監督も、「J1でトップ10に入る。昨季からも常々話していたが、J1昇格は過程であって、しっかりJ1に定着していくことが目標。のちのち、タイトルを取るチーム、J1で優勝するチームになっていきたい」と意欲を語った。
横浜FCは初戦で、昨季にクラブ初タイトルを獲得した神戸とアウェイで対戦。ホーム開幕となる3月1日の第2節には、柏をニッパツ三ツ沢球技場に迎える。
■横浜FCトップチームメンバー/背番号
No. Pos. 名前
1 GK 竹重安希彦
2 DF 藤井悠太
3 DF マギーニョ★
4 DF 小林友希★
5 DF 田代真一
6 MF 瀬古 樹★
7 MF 松浦拓弥
8 MF 佐藤謙介
9 FW 一美和成★
10 FW イバ
11 FW 三浦知良
13 FW 瀬沼優司
14 DF 志知孝明★
15 FW 齋藤功佑
16 FW 皆川佑介
17 MF 武田英二郎
18 GK 南 雄太
19 DF 伊野波雅彦
20 DF カルフィン・ヨン・ア・ ピン
21 GK 市川暉記
22 MF 松井大輔
23 FW 斉藤光毅
25 FW 草野侑己
26 DF 袴田裕太郎
27 MF 中山克広
28 MF 安永玲央
29 DF 星キョーワァン★
30 MF 手塚康平★
32 MF 古宿理久★
33 DF 川﨑裕大
34 MF 熊川 翔★
37 MF 松尾佑介★
40 MF レアンドロ・ドミンゲス
44 GK 六反勇治★
46 MF 中村俊輔
★=新加入選手