この連載では、全国高校サッカー選手権に出場し、その後Jリーガーとなった選手を当時のお宝写真とともに紹介していく。連載第6回は、第78回~80回大会編。J1歴代最多スコアラーは、選手権でも得点王に輝いていた。

上写真=左から田中マルクス闘莉王、大久保嘉人、松井大輔(写真◎サッカーマガジン)

新世紀に入って国見が連覇

 20世紀最後の選手権、第78回大会(99年度)は優勝候補の東福岡(福岡)や国見(長崎)が早々に姿を消す中、選手権史上初となる6試合連続完封勝利で市立船橋(千葉)が3年ぶり3度目の優勝を飾った。鹿児島実業(鹿児島)との決勝では、中澤聡太と原竜太がヘディングで得点し、守っては主将の羽田憲司を中心にシャットアウト。手堅い戦術を貫き、見事頂点に立った。

 第79回大会(00年度)は国見が完全復活を印象付けた。過去数年間は序盤での敗退が続いていたが、エースの大久保嘉人を中心に圧倒的な攻撃力を見せつけ、新世紀最初の王者に。7年ぶりに駒を進めた決勝では草津東(滋賀)に勝利し、インターハイ、国体に続く3冠を飾った。大久保は決勝でも2ゴールを奪い、計8ゴールで得点王を獲得。スピードスターの松橋章太と組む2トップは、超高校級の破壊力を誇った。

 第80回大会(01年度)は、開幕前には本命不在と言われたが、蓋を開けてみれば前回王者の国見が強さを発揮。前年の大久保のような目立った選手はいなかったが、抜群の体力をベースに勝ち進み、同校初の連覇を達成した。一方、決勝で敗れたものの岐阜工業(岐阜)の躍進は大会を盛り上げ、エースの片桐淳至は得点王に輝いた。

◆松井大輔

画像: 松井大輔(鹿児島実業高校)

松井大輔(鹿児島実業高校)

画像: 横浜FC時代(2018-)/◎写真◎J.LEAGUE

横浜FC時代(2018-)/◎写真◎J.LEAGUE

松井大輔(まつい・だいすけ)◎1981年5月11日生まれ、鹿児島実業高校。第76、78回(97、99年度)選手権に出場。代名詞の柔軟なドリブルワーク、敵の急所を突くパスなどトリッキーな発想で見る者を驚かせた。高校卒業後、京都パープルサンガに加入し、2004年からフランスに渡って長く活躍。2010年の南アフリカW杯では日本の躍進に貢献した

◆羽田憲司

画像: 羽田憲司(市立船橋高校)

羽田憲司(市立船橋高校)

画像: セレッソ大阪時代(2007-10)/◎写真◎J.LEAGUE

セレッソ大阪時代(2007-10)/◎写真◎J.LEAGUE

羽田憲司(はねだ・けんじ)◎1981年12月1日生まれ、市立船橋高校。第78回(99年度)選手権に出場。超高校級の太鼓判を押されたセンターバック。巧みなライン操作と読みの深いインターセプトで市船伝統の堅固な守備を支え、チームを優勝に導いた。プロ入り後は負傷に苦しんだが、セレッソ大阪では主将を務めるなど復活。引退後は古巣の鹿島アントラーズで指導者となり、今季から松本山雅FCでコーチを務める

◆田中達也

画像: 田中達也(帝京高校)

田中達也(帝京高校)

画像: アルビレックス新潟時代(2013-)/◎写真◎J.LEAGUE

アルビレックス新潟時代(2013-)/◎写真◎J.LEAGUE

田中達也(たなか・たつや)◎1982年11月27日生まれ、帝京高校。第77、78回(98、99年度)選手権に出場。高校時代から得意のドリブルはナイフのような切れ味を誇った。卒業後に浦和レッズに加入し、2003年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)では大会MVPとニューヒーロー賞をダブル受賞。浦和の黄金期の支え、2013年からはアルビレックス新潟でプレーする

◆大久保嘉人

画像: 大久保嘉人(国見高校)

大久保嘉人(国見高校)

画像: 東京ヴェルディ時代(2020-)/◎写真◎J.LEAGUE

東京ヴェルディ時代(2020-)/◎写真◎J.LEAGUE

大久保嘉人(おおくぼ・よしと)◎1982年6月9日生まれ、国見高校。第77、78、79回(98、99、00年度)選手権に出場。多彩なパターンからネットを揺らし、格の違いを見せつけたアタッカー。プロ入り後はアテネ五輪や南アフリカW杯など国際大会でも活躍。2013年から在籍した川崎フロンターレでは、3年連続でJリーグ得点王を獲得し、J1通算185ゴールは歴代最多。今季から東京ヴェルディでプレーし、J1復帰を目指している

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