第103回全国高校サッカー選手権大会の3回戦が1月2日に行なわれ、明秀日立(茨城)と帝京(東京B)が対戦した。後半立ち上がりに先制した明秀日立に対し、帝京も終盤に同点ゴールを奪い、勝負の行方はPK戦へ。5人全員が決めた明秀日立が競り勝ち、過去最高と並ぶベスト8進出を果たした。
上写真=前後半に好セーブを見せ、PK戦でも1本を止めてベスト8に貢献した明秀日立GK重松陽が会心のガッツポーズ!(写真◎金子悟)
■2025年1月2日 全国高校サッカー選手権3回戦(@神奈川・等々力)
明秀日立 1-1(PK5-4) 帝京
得点者=(明)柴田健成
(帝)土屋裕豊
明秀日立GK重松がPKストップ
前半から攻守の切り替えの早い攻防が続き、双方にチャンスが生まれる。しかし明秀日立GK重松陽、帝京GK大橋藍の両守護神が好セーブを見せるなど、どちらも守備が崩れることなく、スコアレスで前半を終えた。
しかし後半直後、明秀日立はゴール前のこぼれ球を柴田健成が体勢を崩しながらも左足で蹴り込み、1分もたたないうちに先制する(得点時間は41分)。だが帝京も懸命に反撃し、69分にシュートのこぼれ球を交代出場の土屋裕豊が決めて追いついた。
迎えたPK戦、明秀日立はGK重松が相手の2人目を見事にストップし、5人全員が成功。2017年度に記録した選手権最高成績と並ぶベスト8進出を果たした。