第103回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が12月31日に行なわれ、札幌大谷(北海道)と大津(熊本)が対戦した。試合は後半に動き、2ゴールを挙げた大津が札幌大谷を撃破。目標に掲げる初優勝へ向けて、力強く前進した。
上写真=勝利に大きく貢献した大津の10番、嶋本悠大(写真◎下田知仁)
■2024年12月31日 全国高校サッカー選手権2回戦(@千葉・柏の葉)
札幌大谷 1-2 大津
得点者:(札)中村哲爾
(大)野口悠真、嶋本悠大
野口悠真が均衡を破る先制ヘッド!
前半をスコアレスで終えて迎えた後半11分(51分)だった。大津が均衡を破ってみせる。左CKの場面で、10番を背負う嶋本悠大が蹴ったインスイングのボールをファーポスト側で待っていた野口悠真がヘッド。札幌大谷の堅い守備をついに崩した。
追加点は60分。見事なサイド攻撃からフィニッシュに持ち込んだ。舛井悠悟が快速を飛ばして右サイドを突破すると、クロスに嶋本が走り込み、右足でプッシュ。嶋本は1得点1アシストの活躍で勝利をグッと引き寄せた。
1回戦で壮絶なPK戦に勝ち切った札幌大谷も最後まで諦めず、アディショナルタイムの80+4分に右サイドを抜け出した中村哲爾がGKとの1対1を制して1点を返した、だが、わずかに及ばず。試合は大会初優勝を狙う大津が2−1でものにした。