高校サッカー界トップクラスのタレントが選んだのは、青赤だった。10月12日、青森山田高のMF松木玖生(まつき・くりゅう)が来季からFC東京に加入することが発表された。高校1年から名門・青森山田高でポジションをつかんだ男が、花の都・東京からプロへの第一歩を踏み出す。

上写真=高校サッカーを代表するMF松木玖生がFC東京入りを発表した(写真◎石倉利英)

たくましさも備えたレフティー

 高校サッカー界のタレントが、FC東京入りを決めた。

「東京のファン・サポーターのみなさん、こんにちは。来季から東京に加入することになりました、松木玖生です。東京の熱いファン・サポーターのみなさんの前で、いち早くピッチに立ち、チームに貢献できるよう頑張ります。応援よろしくお願いいたします」

 青森山田高では1年生からポジションをつかんだ実績は抜群。ボランチやインサイドハーフなどでプレーし、左足から繰り出すパスは折り紙付きだったが、そこに守備のたくましさを携えて、2年生の高校選手権では背番号10を背負って戦い、まさにオールラウンドなミッドフィルダーへと進化の途中にある。

 1年、2年では高校選手権決勝で続けて敗れて涙し、最高学年となった今年度はキャプテンとして、インターハイ、高円宮杯U-18プレミアリーグ、高校選手権の3冠を目指している。その最初のタイトルであるインターハイでは見事に優勝。金色のメダルを手に「めちゃくちゃ、いいですね!」と最高の笑顔を見せていた。

 FC東京のミッドフィールドも多士済々で、いきなり激しいポジション争いに飛び込むが、もちろん年代別代表でも活躍してきた将来性抜群のタレントが、どんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

松木 玖生(まつき・くりゅう)プロフィール
■ポジション:MF
■生年月日:2003年4月30日
■出身:北海道
■身長/体重:180㎝/76kg
■血液型:A型
■経歴
2010.4-2016.3 室蘭大沢FC
2016.4-2019.3 青森山田中学校
2019.4-2022.3 青森山田高校
■代表歴
2018年U-15日本代表、2019年U-16日本代表、2020年U-17日本代表、2021年U-18日本代表候補、2021年U-21日本代表候補


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