6月20日に開催された鳥取県高校総体代替大会の男子サッカー競技・西部地区大会決勝は、米子東高が境高に1-0で勝利。準決勝で米子北に県内11年ぶりの黒星をつけた勢いは衰えず、西部地区の頂点に立った。
上写真=米子東は33分、MF柏木(右端)が先制ゴール。これが決勝点となった(写真◎石倉利英)
体を張って1点を死守
試合終了の瞬間、就任2年目の山根伸監督は両手を高々と挙げ、優勝の喜びに浸った。中止になったインターハイ(全国高校総体)の予選に代わり、鳥取県が独自に開催した県高校総体の代替大会。東部、中部、西部の3地区に分かれてトーナメントで争われ、西部地区を制したのは米子東高だった。
6月13日の1回戦で米子松陰高を2-0で下した米子東は、14日の準決勝では米子北高に3-2で勝利。2009年11月の新人戦から昨年11月の新人戦まで、インターハイ予選、選手権予選と合わせた県内3大会ですべて優勝し、10年にわたって無敗を続けていた『絶対王者』に黒星をつけ、決勝に駒を進めていた。
昨年の新人戦準優勝校・境高と対戦した20日の決勝も、序盤から積極的にゴールに迫った。前半終了間際の33分(35分ハーフ)には、右サイドからのパスを中央でMF遠藤海七大がうまく落とし、拾ったMF柏木晴貴がスピードに乗ってエリア内へ。そのまま左足を振り抜いてネットを揺らし、均衡を破った。
後半は風下に立ったこともあり、境の迫力ある攻めを受けて自陣に押し込まれる時間が増えた。カウンターで得点機も作ったが突き放せず、苦しい時間帯が続いたものの、GK奥山秀人も含む守備陣が体を張った守りで1点を死守。そのまま1-0で逃げ切り、歓喜の瞬間を迎えた。