ガイナーレ鳥取MF藤田一途が加入後初得点で勝利に貢献した。4月27日の天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会の予選、鳥取県選手権大会の決勝で前半に先制点。これを機に出場から遠ざかっているリーグ戦での巻き返しと、最下位のチームを浮上に導く活躍を誓っている。

上写真=先発出場で先制点を挙げた藤田。久しぶりの先発出場で勝利に貢献した(写真◎石倉利英)

■2025年4月27日 第68回鳥取県サッカー選手権大会 兼 天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会 鳥取県代表決定戦
ガイナーレ鳥取 4-0 Yonago Genki SC
 得点:(鳥)藤田一途、東條敦樹、棚田遼、清水祐輔

「近くにいた選手たちと目が合った」

 練習拠点のオールガイナーレYAJINスタジアムで中国リーグ所属のYonago Genki SCと対戦した鳥取は、序盤はミスが多くチャンスを作れなかった。相手の鋭いカウンターで攻め込まれ、PK献上かというシーンも。ボランチの一角で先発した藤田は「どうやってディフェンスラインからボールを運んでシュートまでもっていくか、というところで、うまくいかなかったですが、それは後ろの選手だけの責任ではない。自分たち前の選手が引いてパスを受けて、さばくことができればよかった」と振り返った。

 だが34分、少ないチャンスを生かして鳥取が先制点を奪う。鮮やかなダイレクトパスの交換で中央を崩すと、藤田が3列目から走り込んでFW富樫佑太のパスを受け、左足で蹴り込んだ。

「近くにいた選手たちと目が合って、やりたいことがお互いに伝わったので、ダイレクトでパスがつながった」という得点で、「結果的に自分のシュートで決まりましたが、チーム全員の得点だと思う」と感謝した。1-0で前半を終えた鳥取は後半に3得点を加え、4-0で勝って天皇杯の出場権を手にしている。

 昨季限りでロアッソ熊本を契約満了となり、今季鳥取に加入。明治安田J3リーグで開幕から3試合連続で先発出場したものの、第4節は控えからの途中出場で、第5節以降はメンバー外となった。第10節で久しぶりにメンバー入りしたものの、出場機会なし。同節終了時点で最下位と苦戦が続くチームを浮上に導くためにも、再び出場機会をつかみたいところだ。

「(ボランチでプレーするときの)自分の特徴は背後への抜け出しや、ボールに触って攻撃にかかわること。守備なら運動量を生かしてハードワークすること。ボールを自分より後ろに行かせないくらいの守備ができれば、より敵陣でボールを奪ってシュートまでいけると思う」ときっぱり。持ち味を生かして勝利に貢献すべく、決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


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