サンフレッチェ広島は12日、アウェーでAFC2のラウンド16第1戦、ナムディンFC(ベトナム)と対戦した。後半、大卒ルーキー・中村草太が先制すると、今季加入の田中聡が続き、最後は二十歳の越道草太がゴール。3−0で快勝し、大きなリードを手にして19日にホームで行われる第2戦に臨むことになった。

上写真=先制ゴールを決めた中村草太(写真は8日の富士フィルム杯/Getty Images)

ジャーメイン→中村で先制ゴール!

 球際で激しい攻防が繰り広げられたものの、前半は互いに枠内シュートはゼロ。1点を争うヒリヒリした戦いの中、決勝点が生まれたのは73分だった。

 広島のゴールキックの場面。GK大迫敬介が蹴ったボールを右ウイングバックの中野蹴斗が空中で競って、頭で後方へ送る。敵陣やや右サイドで収めたジャーメイン良が振り向きざまに相手最終ラインの裏へパスを出すと、そこへ中村草太が走り込んだ。

 一瞬のスピードで相手CBルーカスを置き去りにして、ボックス右から右足一閃。鋭いボールが相手GKの手を弾き、サイドネットに突き刺さった。

 中村は明治大卒のルーキー。64分にトルガイ・アスランに代わってピッチに入った9分後に、関東大学リーグで2年連続得点王&アシスト王になった実力を示してみせた。

 アシストをしたジャーメインもまた今季加入の新戦力。チームに加わった新しい力が難しいアウェーゲームでチームを勝利に導いた。

 グループEを首位で突破し、迎えたラウンド16の初戦。4日前の富士フィルムスーパー杯でも神戸を2−0で下し、完成度の高さを示していた広島だが、ソリッドな守備とチャンスを逃さないしたたかさをこの日の試合でも示してみせた。

 2点目は87分。これまた新戦力の田中聡が決めてみせた。敵陣でボール奪取に成功すると、そのままボックス内にドリブルで運び、最後は左足を一振り。相手を突き放す一発を叩き込み、ナムディンFCの心を折った。

 アディショナルタイムにはジャーメインのシュートのこぼれ球に鋭く反応した越道草太がネットを揺らし、3−0。新戦力の活躍もあって敵地の第1戦に快勝した広島は、最高の形でホームの第2戦(19日)に臨むことになった。


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