上写真=惜しいミドルシュートを放つなど奮闘した甲府の関口正大。しかし勝利はつかめず(写真◎Getty Images)
アウェー勝利は今回も手にできず
チャンスがなかったわけではない。しかし、最後までゴールは遠かった。甲府はアウェーで中国の浙江FCと対戦。グループステージ連勝を狙ったが、叶わず、0−2で敗れることになった。
前半9分の相手の左CK。10番リー・ティシャンによる対空時間の長いボールが、ルーカス・ポッシニョロのもとへと届けられた。甲府の選手たちはこの長身DFをフリーにしてしまう。打点の高いヘディングでシュートを叩き込まれ、開始早々に先行を許すことになった。
一瞬の気の緩みと言ってしまえばそれまでだが、甲府はアウェーの雰囲気にやや飲まれているようにも映った。グループ最下位ながら、この日の浙江FCはアグレッシブな姿勢を見せ、サポーターも大声援でチームを後押し。試合の入り方に関しては、相手の方がまさっていたと言わざるを得ない。
その後は甲府も同点を目指して攻勢に出た。カウンターを浴びて、たびたびゴールに迫られながらも、33分には小林岩魚のロングスルーパスからウタカが抜け出し、GKと1対1の状況を迎える。だが、相手GKの好守に遭ってネットは揺らせず。
43分にGKマイケル・ウッドが鋭い反応でニャシャ・ムシェクウィの決定機を阻止した後、前半のアディショナルタイムには関口正大とのパス交換から鳥海芳樹がボックスに走り込んでシュートを放ったが、DFに当たってシュートを決めることはできなかった。
後半も開始からゴールを目指した甲府だったが、58分に追加点を与えてしまう。真ん中をフランコ・アンドリヤシェビッチのコンビネーションで破られて、最後はムシェクウィに決められてしまった。人数は揃っていたものの、素早いパス交換に対応して切れなかった。
試合はその後、終盤に差し掛かってオープンな展開になり、攻め合いの様相を呈していった。77分には、ジャン・エブラール・クアシに決定的なシュートを放たれ、ポストを直撃される。一方、甲府も81分に関口のミドルシュートが左ポストを叩き、ゴールに迫るも、得点はできなかった。
試合終了間際にも、クリスティアーノのミドルや長谷川元希の直接FKなど甲府は、なんとかかゴールをこじ開けようとしたが、スコアを動かすことができず。0−2で敗れ、アウェー初ゴールも初勝利も手にはできなかった。
甲府の次戦は、11月8日。ホームで浙江FCと再戦。目指すのはもちろん、リベンジになる。